(MR)技術の開発・運営を行うスタートアップである株式会社GATARI(本社:東京都千代田区)と協業し、今年で創業150周年を迎える日光金谷ホテルにおいて、GATARIのMR技術を用いた音声アトラクション導入に関する実証実験「創業者金谷善一郎が案内する日光金谷ホテルMR館内ツアー」を23年4月29日より実施すると、プレスリリースで公表した。
本実証実験は、国の有形文化財である日光金谷ホテルにて長年行われてきた館内案内ツアーを、GATARIが開発したMRプラットフォームである“Auris(オーリス)”を用いてDX化する取り組みとなる。
3Dスキャン技術と位置測位技術等を組み合わせることで、既存施設に手を加えることなく空間上に画像や音声データを記録するというGATARIの技術により、利用者の位置、視線や動きに応じて専用デバイスから音声が流れる仕組みとなっており、150年という歴史をもつ日光金谷ホテルの館内を巡りながら、まるで案内者が隣にいるかのような没入感が味わえる音声アトラクションとなっている。
今回の音声アトラクションは、金谷ホテルの創業者である金谷善一郎が現代に蘇って彼自らの“声”で館内を案内することをコンセプトに制作しており、ホテルにおける宿泊以外の楽しみを提供することで体験価値の向上を図る試み。
GATARIの『Auris』は空間のスキャンから空間編集(トリガーとアクションの配置)、クラウドへの保存、マルチプレイヤーでの復元・体験までをスマートフォンのアプリケーション上にてワンストップで実現可能な世界初のMixed Realityプラットフォーム(iOSアプリケーション/iOS15以降、iPhone6s以降に対応)。2021年11月には特許を取得している。
スキャンした施設のデジタルツインとカメラで取得した現実の風景を照合して位置測位を行うため、屋内外を問わず、環境にビーコンやセンサーの設置などを行う必要がなく、文化財なども傷付けずに、既存設備を生かした状態で空間の体験価値を向上させることができる。
また、カメラからユーザーの位置情報を三次元的に高精度で取得することで、自身の視線の向きや「椅子に座る」など自然な体の動作に合わせて音響演出が変わるといった細やかなインタラクティブ性を実現し、現実にいながらまるでゲームや映画の主人公になったような没入型の一人称音楽体験を実現する技術。
【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法および情報処理プログラム
【特許番号】特許第6975489号(P6975489)
【登録日】令和3年11月10日(2021.11.10)
【特許権者】 【氏名又は名称】株式会社GATARI
【発明者】 【氏名】竹下 俊一
【オリジナル記事・引用元・参照】
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000253.000064591.html
* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。
関連記事
- マイクロソフト、新たなMRデバイス特許で企業ニーズに対応
- Apple、メタバース内のデジタルいたずら対策の新特許を提出
- 「地方+モノ+観光」、さらには「住」~ことしは『地方』から目が離せない
- AppleのMR(複合現実)ヘッドセットでは見えないものがどのように可視化されるのか~特許出願から明らかに
- 応用先はAirPodsシリーズ?もしくはMRゴーグル?Appleが高感度超音波タッチセンサーの特許を取得
- アップル、MRヘッドセット用のワイヤレス充電システムやミラー仕上げの特許を出願—まもなく発表か
- Samsung、三つ折りスマートフォンの特許を申請
- 「NewJeansがモデル」インドネシアラーメン、韓国商標権を侵害?
- 特許庁、中小企業の海外知財出願に最大300万円を支援
- ティムス、急性腎障害治療に関する特許が米国で成立 グローバル展開を強化