今年の夏は長いな~と思っていたらもう年末ムードですね。
2023年、皆さんにとってはどんな1年でしたでしょうか?
世界情勢的には、戦争や物価高さらには温暖化など、、、少し混沌としています。
国内でも、「ジャニーズ問題」や「増税メガネ」さらには、長年言われ続けている少子化問題がいよいよ待ったなし。
ビジネス領域としては、やはり「AI」が話題の中心だったかと思います。
一方で日常的に仕事に利用している人は全体の数パーセントとのアンケート結果も出ているので、やや一部業界の過熱感もありますね。
果たして、未来はいったいどこに向かっているのか?みなさんも不安だと思います。
資本主義社会は長期的にみたときに、波はあるものの「成長し続けることが前提で」成立していますので、
そうなると、やはり人口問題にどう対応するか?が来年以降より中心になるかと思われます。
日本は少子高齢化のトップランナーなので、その課題解決は世界が注目していますが、
今のところ選択肢はあまりなく、ほぼ2択状態。
①人口を増やす。
もしくは、
②少ない人口で大きい生産性を生み出す。
①を選択する場合、明日子供の数を増やすことは不可能です。
数年後先の人口は確定していますので、
ここから、確実に増やすとなると一夫多妻制にするか、「移民」をたくさん受け入れるかになりますが、
日本人は多くは移民に対してアレルギーがあるのが本音ではないでしょうか。
そうなると、必然的に②の選択肢を優先的に考える方が現実的かと考えます。
それはつまり、人口減少を受け入れ(少なくとも横ばいは必要だが)、テコの原理(レバレッジ)を利かすことになります。
(もちろん、第三の選択肢にも期待したいですね)
例えば、
・ロジスティクスの自動運転化
・行政サービスへ生成AIの実務化
・農業や漁業などの生産効率化
・新エネルギーへの転換
・知的財産などを含む技術輸出
など。
労働集約的な仕事を自動化し、より生産性の高い分野へ「人間」を配置転換する必要があります。
個人的には今後アメリカのお尻を追いかけるばかりでなく、
人口が少なくてもGDPが高い、スイスを中心とした北欧の国々にも注目していきたいと考えています。
≪2023年最新 一人あたりのGDPランキング≫
4位 スイス 98,770(US$)
31位 日本 35,390(US$)
スイスは、人口は約880万人で世界97位ですが、特許の出願件数は2022年に人口比で世界首位となっており、
知財とGDPの因果関係も気になるところですが、数字だけみると、うまくテコの原理を効かせているように見えます。
参考にするべきところも多くありそうですので、2024年は北欧の知財や技術などについて、コラムを書いていきたいと思います。
最後に、我々はと言いますと我慢の1年でした。
その中でも、アイデア生成AI「ソンマサ」のリリースやIPマーケットのプラットフォーム化に向けた構築など、
新しいことにもチャレンジできた部分もあるので、来年以降その種が実になることを期待しています。
ソンマサに関しては、自動でアイディアを無限生成してくれるツールです。
労働集約型ではなく、ある種の「運」に近い目に見えないモノに挑んでいるのかもしれないです。
ライター
渡部一成
株式会社白紙とロック代表取締役
高校卒業後、20歳で起業しwebマーケティングや商品開発に関するコンサルティング事業を15年間経営。
さらに、バンコクでスタートアップ企業を設立し、海外でIT関連のプロダクト開発を経験。
その後、大手IT企業に特許を売却し、その資金で株式会社白紙とロックを設立。
創業後も複数の特許を取得。
その他にも、新規事業の立ち上げや、医療法人理事、大学で特別講師として授業を行うなど多角的に活動中。
関連記事
- 2024年のAI活用はスイスに学べ!?
- 生成AI特許出願数が過去10年で5万4千件、中国が最多
- 生成AI特許出願、中国が1位、米国の6倍以上の背景と脅威
- スイスの巨大企業Nestle(ネスレ)
- 中国、安全テクノロジー特許で全世界をリード
- 中国1位、米国2位、日本3位~2021年、世界全体のIP出願件数が過去最多を更新―アジアが成長を牽引
- コロナ禍の2021年、今年も締めはランキング、〇〇大賞
- 技術的な観点から有望銘柄に注目 — 時流捉えたビジネスモデルに関する特許を持つ企業が多い
- ゲーム業界の特許資産ランキング、ソニーが圧倒的首位 セガや任天堂もTOP5入り
- 2023年の特許出願数、中国が引き続き世界首位、日本は3位を維持