ゲームの腕前を競うeスポーツの大会が、各地で開催されている。イベントによっては高額賞金が用意されるなど、経済的な注目度も高い。明確に勝敗が決まるものなので、カジノなどでギャンブルの対象としても活用可能だろう。
これに対し、ソニー傘下のSony Interactive Entertainment(SIE)は、eスポーツ用の賭けシステムに必要な技術を考案。この技術を米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間2021年5月13日に「E-SPORTS BETTING PLATFORM」(公開特許番号「US 2021/0142624 A1」)として公開されたことをCNET Japanは、5月25日報じている。
この特許は、コンピューターゲームやeスポーツ、もしくはコンピューターシミュレーションを、賭け事として扱うのに必要な技術に関するもので特に、オッズ(払戻率、配当率)の決め方や、賭け金の入力方法、関連する情報の表示方法などを説明している。
オッズは、それまでの勝敗率、キャラクター生存率、ハイスコアといった情報から算出。また、賭けに参加する全員の賭け金から手数料を引いた額とする方法もある。特許の実施例では、こうして決めたオッズをユーザーに表示して伝え、賭ける対象や賭け金の入力を受け付けるといった流れが説明されている。
また、この特許は、据え置き型ゲーム機単体で動くものに対してでも、ネットワークを介してプレイするものに対してでも、適用可能だ。賭け事といっても、やり取りされるものが金銭でなくても構わない。
なお、特許とは、技術的アイデアの権利保護を目的とした公的文書であって、登録されて成立しても、実際の製品やサービスで利用されるとは限らない。さらに、アイデアの存在を公知の事実にする目的で出願され、登録に至らず公開止まりになるものも少なくない。
* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。
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