バリュエンス、『キャプテン翼』のキャラクターでIP(知的財産)ビジネスをスタート!


バリュエンスジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:六車進)は、『キャプテン翼』のキャラクターを使用したIP(知的財産)ビジネスをスタートさせたことを22年8月30日公表した。

最初の取組として、株式会社幸楽苑ホールディングス(本社:福島県郡山市、代表取締役社長:新井田 昇)が運営する「幸楽苑」と提携し、包括的に様々な取組を行っていく中で、まずは2022年9月1日より全国の幸楽苑店舗で『キャプテン翼』のシールをプレゼントするコラボキャンペーンを開催しIPビジネスをスタートした。

バリュエンスジャパンは世界各地に拠点を構えるバリュエンスグループのリソースを活用した、グローバルなIPビジネス展開を推進する方針で、日本をはじめ、世界各国の様々なパートナー企業と提携しIPを活用した商品販売やキャンペーンを検討していくとしている。
そしてこれらの実施を通じて、世界中の『キャプテン翼』ファンやまだ『キャプテン翼』を知らない層へもアプローチを行い、認知を拡大させるとともに作品やキャラクターの価値をさらに高めていくことを目指す。同時に、こうしたIPビジネスの収益をバリュエンスグループがメインスポンサーを務める南葛SCに還元することで、クラブの経営基盤をより一層安定させ、選手育成などJリーグを目指した強化体制の構築を進める。

南葛SCは、東京都葛飾区を本拠地とするサッカークラブで、サッカー漫画『キャプテン翼』の主人公・大空翼が所属するチームと同名の社会人サッカークラブ。原作者である高橋陽一氏がクラブの代表を務め、“葛飾からJリーグへ”をテーマに活動している。

このキャンペーン、9月スタートは第一弾として「小学生編」、12月は第二弾として「ジュニアユース編」の各シールをプレゼント、さらに12月は、『キャプテン翼×幸楽苑』コラボ丼をプレゼントする企画を予定し、子どものころに『キャプテン翼』を読んで感じたあつい気持ちを、大人も思い出しながら、今の子どもたちにも届けたい、という思いがこもった今回の企画だ。

そもそも、この「IPビジネス」とは、自ら生み出した知的財産によって収益(ライセンス使用料)を得るビジネスのことで、IPは「Intellectual Property」の略であり、日本語訳では知的財産を意味する。

知的財産を生み出した者には、その財産を使って利益を得る権利(知的財産権)が認められ、その権利は海外市場でも活用することが可能であり、最近では日本発の漫画やゲームが海外で販売されることも珍しくなくなっている。

そのため、多くのファンを獲得できるような知的財産を考案すれば、想像以上のビッグビジネスにつながる可能性がある。知的財産と聞くと、アニメやゲームなどの作品をイメージする方は多いだろう。しかし、以下で紹介するようにIPビジネスにもさまざまな形がある。

・制作したアニメなどのコンテンツを、アプリや専用サイトで継続的に配信
・根強いファンを獲得した作品を、パチンコやグッズ製作などに二次利用
・アミューズメント施設やイベント施設とのコラボレーション
・革新的なシステムを開発し、他社にそのライセンスを販売
・CMやイベントへの出演

すべての知的財産に該当するわけではないが、IPビジネスではブランド力や訴求力の高いものを制作すると、その製作物を二次利用・三次利用できることがある。漫画の人気作品やマスコットキャラクターなどをイメージすると、大きなビジネスにつながることが想像できる。


【オリジナル記事・引用元・参照】
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000342.000020761.html
https://the-owner.jp/archives/6729


Latest Posts 新着記事

福島市×富士フイルム、罹災証明簡素化システムを特許出願──災害対応DXの新モデル

地震、台風、水害、火山噴火──自然災害が頻発する日本において、行政が担う災害対応業務の中でも、被災者の生活再建に直結するものが「罹災証明書」の発行である。罹災証明書は、住宅などの被害状況を確認し、「全壊」「大規模半壊」「半壊」「一部損壊」などの判定を行政が下し、それを被災者に文書で交付するものである。これにより被災者は、公的支援や保険金の請求などが可能になる。しかし、その発行には時間と人的コストが...

ペロブスカイト特許競争が激化 日本の技術立国に試練

近年、次世代の太陽電池として注目されている「ペロブスカイト太陽電池」。軽量・柔軟・低コスト・高効率という四拍子揃ったこの技術は、従来のシリコン型太陽電池を補完あるいは置き換える存在として、世界中の研究機関・企業から熱い視線を浴びている。その中でも、中国勢の特許出願ラッシュが著しく、知財戦略の面でも日本は岐路に立たされている。 ペロブスカイト太陽電池とは何か ペロブスカイト太陽電池は、ペロブスカイト...

IBMの特許王国を支える“ミドルの力”——革新を続ける管理職育成の真髄

2020年、IBM(International Business Machines Corporation)は米国特許商標庁(USPTO)から9,130件の特許を取得し、28年連続で特許取得件数世界一の座を守った。これはApple(2,792件)、Microsoft(2,905件)、Google(1,817件)などの名だたるテックジャイアントを大きく引き離す数字であり、IBMがいかに継続的にイノベ...

メガネの新常識、「Zoff SNAP GRIP」登場──全国発売開始、究極のフィット感を実現

2025年5月16日、国内大手アイウェアブランド「Zoff(ゾフ)」は、新製品「Zoff SNAP GRIP(ゾフ・スナップグリップ)」を全国のZoff店舗およびオンラインストアにて発売した。この新商品は、Zoffが“究極の快適性”を追求した末に生み出した革新的なメガネフレームであり、現在特許出願中の新構造「スナップグリップ機構」を搭載している点が最大の特徴だ。 Zoffは、これまでにもリーズナブ...

三菱ケミカルG、CATLと特許契約締結 電解液技術をグローバル展開へ

2025年5月、三菱ケミカルグループ(以下、三菱ケミカルG)は、世界最大の電気自動車(EV)用バッテリーメーカーである中国・寧徳時代新能源科技(CATL)に対し、リチウムイオン電池に使用される電解液の特許技術をライセンス供与する契約を締結したと発表した。電池材料業界における知財戦略の新たな局面を象徴するこの一件は、単なるライセンス供与という枠にとどまらず、日中間のEV産業連携、そして将来のバッテリ...

りんご飴に特許という選択肢。『ポムダムールトーキョー』が札幌すすきので描く知財スイーツ戦略

札幌市中央区・すすきのエリアに、日本初の“りんご飴専門店”として注目される「ポムダムールトーキョー(POMME DAMOUR TOKYO)」が出店しているのをご存じだろうか。単なる屋台スイーツの延長ではない。店舗で提供されるりんご飴には、企業としての確かなブランド戦略、独自技術の裏付け、そして知的財産権による保護という、現代的ビジネスの三拍子が揃っている。 今回は、札幌進出とともに特許取得が話題と...

テクノロジーで共生をつくる――オムロンが無償開放する“ゆにもの”特許の力

2025年、オムロン株式会社は、自社が保有する「ユニバーサルものづくり」に関する複数の特許技術を無償で開放することを発表した。この動きは単なる企業の社会貢献の枠を超え、製造業全体、ひいては日本社会の在り方に大きなインパクトをもたらす可能性を秘めている。 ■「ユニバーサルものづくり(ゆにもの)」とは何か? まず、オムロンが提唱する「ユニバーサルものづくり」、通称“ゆにもの”の概念を理解する必要がある...

BYD、電動化特許で世界をリード──寒冷地対応「自己発熱電池」で市場を拓く

中国のEV大手・BYD(比亜迪)が、電動化に関連する特許出願数で世界的に突出している。世界知的所有権機関(WIPO)のデータや中国国家知識産権局(CNIPA)によると、BYDはモーター制御、バッテリーマネジメント、駆動系統、熱制御技術など広範な分野で急速に特許出願を積み上げており、2023年の段階で「電動化技術」において世界トップクラスの知財ポートフォリオを築いている。 中でも注目すべきは、「寒冷...

View more


Summary サマリー

View more

Ranking
Report
ランキングレポート

中小企業 知財活用収益ランキング

冒頭の抜粋文章がここに2〜3行程度でここにはいります鶏卵産業用機械を製造する共和機械株式会社は、1959年に日本初の自動洗卵機を開発した会社です。国内外の顧客に向き合い、技術革新を重ね、現在では21か国でその技術が活用されていますり立ちと成功の秘訣を伺いました...

View more



タグ

Popular
Posts
人気記事


Glossary 用語集

一覧を見る