株式会社ナリス化粧品(本社:大阪市福島区 代表:村岡弘義)は、和歌山県新宮市で、茶・菓子などの食品として利用するために栽培されている国産の「天台烏薬(テンダイウヤク)」から、肌の基底膜の成分を増やしシワ体積を減らす成分を発見し、2021年に特許出願している。そして、このオリジナル成分の開発に成功し製品化の目途が立ったことを22年10月20日プレスリリースで公表している。
同社は1932年の創業当時から研究開発部門があるが、1970年代初めから約50年に渡り肌のシワ・ハリ・たるみについて研究開発により化粧品を販売してきている。(1973年発売スキンケアブランド 「ガーランドリンクル」)近年では、肌の状態に関して特に乳頭突起が大きく関与していると考え研究を積み重ねている。
これまでの研究において、基底膜下部の乳頭突起に多く存在するフィブリリン1を増やす「シマホオズキ果実エキス」から、加齢による乳頭突起の構造変化を改善する効果を見いだしている。
乳頭突起の研究を進める中で、乳頭突起下部の真皮成分だけでなく、乳頭突起上部の表皮に存在する基底膜成分であるパールカンの関与があるのではないかと考え、「天台烏薬」に注目。その葉から抽出した成分に、乳頭突起が歪な形状に変化することを抑える効果を確認できたため、2021年に特許出願している。
この成分は、基底膜の変形化を抑えシワの体積を減少させるだけでなく、肌の水分量や色みも改善することが確認できており、複数の悩みに対応できる成分と考えられ、今回、この成分の開発に成功したことで、既に開発済の成分と組み合わせることにより、より高い効果を発揮する製品化につなげられるものとしている。
「天台烏薬」は、伝承では、秦の始皇帝の時代に幻の霊薬として追い求められたとされる植物で、始皇帝から命を受けた徐福が和歌山県新宮市で発見したとされているため、新宮市では、「徐福茶」としてお茶などでも広く親しまれている。同社では、和歌山県新宮市で栽培されている天台烏薬の葉のみを使用し、特別な方法で抽出した成分を製品開発に生かしている。なお、「徐福茶」は新宮市の登録商標となっている。
公開特許の内容
出願番号:特願2021-055534 出願日:令和3年3月29日
出願人:株式会社ナリス化粧品
発明者:上田浩士
発明の名称:パールカン産生促進剤
【オリジナル記事・引用元・参照】
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000230.000025614.html
* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。
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