アップルはAR/VR(拡張現実/仮想現実)ヘッドセットを数年前から開発中であり、ついに2023年1月に発表に踏み切るとの予想が多くのメディアで有力とされている。それを裏付けるように、同社が複数の「Reality(現実)」を含む商標申請の手続きを始めたことが明らかとなったとiPhone Maniaが22年8日29日、ほか各メディアもそのことを伝えている。
申請された商標の名称は、AR/VRヘッドセット本体もしくはそれを含むシステムが「Reality One」と「Reality Pro」、SoCが「Reality Processor」と、Bloombergが報じている。
The Vergeのパーカー・オートラニ氏は、AR/VRヘッドセット用OSの名称が「RealityOS」になる可能性が高いと伝えていた。
アップルの社内事情に詳しいBloombergのMark Gurman記者も、同社の関連企業が「Reality One」「Reality Pro」「Reality Processor」などの名称を申請したと報じている。これまでもアップルがシェル企業(実体のないペーパーカンパニー)を通じて商標登録した前例はいくつもあり、macOSの「Monterey」も発表前にそこから見つかっていたとしている。
また、アップルの「Reality」ブランドへの関心は、2017年にGurman氏がヘッドセット用の「rOS」ないし「RealityOS」だと報じたころから推察されていた。その後2019年には「RealityKit」という開発者用フレームワークが公開され、ARアプリ作りを支援している。
さらに今年2月には、アップルのオープンソースコードやApp StoreのアップロードログからRealityOSに関する記述も発見されている。そちらはフェイクかもしれないとの指摘もあったが、数ヶ月後にはシェル企業らしき会社がUSPTO(米特許商標庁)にRealityOSの商標を登録したことが判明していた。
別の報道によると、商標出願されたのは「Reality One」「Reality Pro」「Reality Processor」などで、記事作成時点では商標が登録審査されている段階のようだ。また、アメリカだけでなくEU・イギリス・カナダ・オーストラリア・ニュージーランド・サウジアラビア・コスタリカ・ウルグアイといった国でも商標出願が行われていることが確認されている。商標出願には「ARおよびVR関連のヘッドセット、ゴーグル、メガネ、スマートグラス」に関連する商標であると記載されている模様としている。
もちろん登録された商標が、実際のアップル製品に使われる保証はどこにもない(以前もmacOS用のためか、米カリフォルニアの地名を片っ端から登録していた)。しかし、AR/VRヘッドセットは同社にとって初の製品カテゴリであり、「Reality One」はいかにもあり得そうだ。
【オリジナル記事・引用元・参照】
https://iphone-mania.jp/news-480718/
https://iphone-mania.jp/news-474618/
https://gigazine.net/news/20220829-apple-reality-one-ar-headset/
* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。
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