想現実(VR)ゲームのようなVRコンテンツは、VRゴーグルを装着している人しか体験できない。これに対し、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、VRゴーグル装着者の見ている映像を外部のスマートフォンで見られるようにする技術や、外部からVRコンテンツに介入する技術を考案してきた。
さらに、SIEはVRゴーグル装着者の見ているものと同じ映像をVRゴーグルの外側に表示する技術も考案。この技術を米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間8月3日に「DISPLAY SCREEN FRONT PANEL OF HMD FOR VIEWING BY USERS VIEWING THE HMD PLAYER」(特許番号「US 11,079,999 B2」)として登録されたと、テクノロジー&ビジネス情報のメディアサイトのCNET Japanは2021年8月17日次のように伝えている。
内側と外側のディスプレイに同じ映像を表示(出典:USPTO)
この特許で説明されているVRゴーグルは、装着者へ映像を見せるため内側に向けて取り付けられた第1ディスプレイのほか、外側表面に取り付けられた第2ディスプレイを備える。第2ディスプレイは表示部が外側を向いているため、装着者以外の人が表示内容を見られる。
第2ディスプレイには、この特許では第1ディスプレイに表示しているものと同じ映像を表示する。このように制御することで、VRゴーグル装着者とそれ以外の人が、同じVRコンテンツを楽しめる仕組みだ。
このVRゴーグルは装着者が映像のどの部分を注視しているか認識可能で、第2ディスプレイには注視している周辺の映像を表示する。これにより、VRゴーグル装着者の映像体験を、非装着者と共有できる。
装着者の注視している部分を外側ディスプレイに表示(出典:USPTO)
なお、特許とは、技術的アイデアの権利保護を目的とした公的文書である。登録されて成立しても、実際の製品やサービスで利用されるとは限らない。さらに、アイデアの存在を公知の事実にする目的で出願され、登録に至らず公開止まりになるものも少なくない。
【オリジナル記事、引用元、参照】
https://japan.cnet.com/article/35175312/
* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。
関連記事
- 2022年度 「精密機器業界 特許資産規模ランキング」~ 1位はキヤノン、2位リコー、3位セイコーエプソン
- ライブなどで観客が飛び跳ねる振動を柔らかく~重たい梁で「縦ノリ」対策、日建設計が特許取得
- 法律の専門家とAI技術で難しい特許出願が簡単に! 新サービス『みんなの特許』が開始される。
- 東工大発ベンチャー、ノートPCでも稼働の日本発高機能AI~国内外で特許取得し気候変動や労働力不足に挑む
- 特許取得のBLDCモーターで軽量なのに大風量~軽量でプラス&マイナスイオンが髪を乾かすたびにツヤ髪
- Apple、iPadをスマートハブとして活用か?〜機能を拡張可能なモジュラー式カバーの特許取得
- GCC(湾岸協力会議)特許庁が2023年1月から特許出願の受け付けと審査を再開
- Apple Pencil(第3世代)、色や質感を読み取るための光学センサーをペンに内蔵か~特許申請
- CRM連携、音声感情認識、トピック判定と対話要約~レブコム、音声解析AI電話に関する特許を3件取得
- ヘッドホンに代わるかも~Apple、スマートアイマスク「Sleep Mask」開発も、新たなデバイスで特許取得