Apple製品のシャンパンゴールドはなくなった!?その理由とは・・・?


一昔前、Apple社の製品のカラー展開の中に「シャンパンゴールド」というのがあったのは記憶に新しいのではないでしょうか?
そんなシャンパンゴールド、カラー展開がなくなってしまってしまい、寂しい気持ちがありますが、そこには理由があったようです。

・シャンパンとは
「「CHAMPAGNE」及び「シャンパン」の表示は、「フランスのシャンパーニュ地方で作られる発泡性ぶどう酒」を意味する語であって、生産地域、製法、生産量など所定の条件を備えたぶどう酒にだけ使用できるフランスの原産地統制名称である。」

日本でシャンパンというと
日本において、シャンパンというと、シャンパーニュ地方産スパークリング・ワインの名称にとどまらず、発泡性ぶどう酒の代名詞のようなイメージを持たれるほど使用されていました。

・平成31年2月6日に「CHAMPAGNE(シャンパン)」の文字を含む商標が公序良俗に反すると高裁が判決

CHAMPAGNE(シャンパン)が入った文字を使用することは、「CHAMPAGNE(シャンパン)」の名声、信用ないし評判を保護してきたフランス国民の国民感情を害し、日本とフランスとの友好関係にも好ましくない影響を及ぼしかねないものであり、国際信義に反し、両国の公益を損なうおそれが高いといわざるを得ず、本件商標は、商標法第4条第1項第7号に該当するとの、高裁が判決致しました。

そのことから、シャンパーニュ地方の承認がないと、CHAMPAGNE(シャンパン)という文字が入ることがNGではないかと想定しています。

商標(サービス名・商品名)に価値を

いかがでしたか?アップルもシャンパンゴールドからスターライトに名称と色も少し変更をしました。
CHAMPAGNE(シャンパン)は、あまりにも知れ渡った言葉になりましたが、皆様が生み出したサービス・商品の商標もしっかりと登録をし、権利化してみてはいかがでしょうか?


ライター

+VISION編集部

普段からメディアを運営する上で、特許活用やマーケティング、商品開発に関する情報に触れる機会が多い編集スタッフが順に気になったテーマで執筆しています。

好きなテーマは、#特許 #IT #AIなど新しいもが多めです。




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