結婚のパーソナルトレーニング「parcy’s」がAI関連技術7件の特許出願中


恋愛結婚のパーソナルトレーニング「parcy’s」(以下、パーシーズ)を提供する株式会社イグアス(本社:長崎県長崎市、代表:中村 あきら)は、結婚トレーニングAI関連技術7件の特許出願完了したことを23年4月5日プレスリリースで公表した。

2018年6月に創業した同社は、結婚や出産のタイムリミットを感じるキャリア女性に、「彼と1年以内に結婚する」をコンセプトに恋愛結婚のパーソナルトレーニング「parcy’s」を提供してきた。サービス開始から5年を迎えた2023年1月には、会員数4万人を突破し日本最大規模の結婚トレーニングサービスへと成長している。

今回の出願は、以下の7つの技術の保護を意図したものとしている。

男性心理の診断技術>

1.男性心理の理解力診断
男性心理に関する設問に対する相談者からの回答に基づいて男性心理の理解度をスコアリングするもの。この診断によれば、男性側がプロポーズしたくなる要因分析とその充足度の評価から、結婚可能性の定量的評価を行うことが可能となる。また、コミュニケーションの事例を提示された場合に、何がよくないのか選択させることによって、相手の心理の理解を深める助けとすることも目的としている。

2.地雷リスク診断
設問に対する相談者からの回答に基づいて「地雷リスク」をスコアリング。この診断によれば、恋愛の破綻可能性、結婚実現可能性を客観的な数値として評価することが可能となる。この診断には、過去の恋愛継続事例や結婚成功事例のデータと自己データとの比較分析も行うことによって、診断の精度を向上させることを特徴としている。

3.理想ギャップ診断
相手の言動や振る舞いに関する設問に対して、「期待する度合い」と「満足している度合い」との両方に対して相談者に回答してもらうことにより、理想と現実のギャップを客観的に評価することが可能となる。例えば、期待が高く満足もしている場合には相性がよいという結果になったり、期待高いが満足していない場合は相手への理解が足りていない可能性がある、というように、次のアクションに向けた分析が可能となる。

トレーナーマッチング技術>
1.当事者意識の高いトレーナーのマッチング
相談者と同じ悩みを抱えていたトレーナーをユーザーに提案することにより、これまで以上に当事者意識の高いカウンセリングやトレーニングが可能となる。

2.過去の相談実績に基づいて適切なトレーナーをマッチング
トレーナーが過去に受けた相談実績に関して、相談者から評価が高かった等の事情を考慮してマッチングすることが可能となる。特に、過去の相談者の属性をも考慮することにより、同じ立場で、同じような悩みを多く経験したことのあるトレーナーがマッチングされるようにすることも可能となる。

3.推定モデルを生成してマッチング
トレーナーごとに、過去に相談を受けた悩みと、そのときの相談者からの評価値との関係を分析した推定モデルを作成し、この推定モデルを用いて相性を評価し、適切なトレーナーをマッチングすることが可能となる。

4.相談者とのトレーニング継続実績に基づいてマッチング
過去の相談者との相談の継続期間との関係を分析して、良好な関係が長く続くトレーナーをマッチングすることが可能となる。また、相談継続期間を悩み毎に分析することによってマッチングの精度を高めることが可能となる。

【発明の名称】診断システム、診断方法、及びコンピュータプログラム
【特許番号】特許第7191424号(P7191424)
【登録日】令和4年12月9日(2022.12.9)
【特許権者】 【氏名又は名称】株式会社イグアス
【発明者】 【氏名】中村あきら

【要約】 【課題】受診者が自身の状態を的確に把握するとともに、プログラム後の見通しを持つことができる。
【解決手段】受診者が操作する受診者端末2に、少なくともコミュニケーション能力に関する能力設問を提示する設問提示部11と、能力設問に対する回答を、受診者端末を介して取得する回答受付部12と、能力設問に対する回答とあらかじめ複数の項目に対する配点とが対応付けられて記憶されている記憶部1Aと、配点に応じて項目ごとに能力値を算出する診断部13と、受診者とは異なる複数の第2受診者における所定のプログラムの受講前後における各能力値の変化率に基づいて、当該受診者のプログラムの受講後の推定能力値を項目ごとに算出するシミュレーション部14と、能力値および推定能力値を、受診者端末に表示する結果出力部15と、を備える、診断システム1。

【選択図】図1


【オリジナル記事・引用元・参照】
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000081688.html


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