天然素材製品の製造販売を手掛ける仲吉商事株式会社(本社:東京都板橋区)は、ベビー・こども向けオリジナル食器の自社ブランド「agney*」=アグニーにて販売中の「はじめてのスプーン」で特許を取得したと発表。
“てこの原理”で食べ物をすくう際の余計な力を不要にし、こまやかな動きを伝わりやすくした「はじめてのスプーン」。スプーンの練習が始まる1歳半ごろからの幼児や手の動きが不自由な方の使用に好適なアイデアが施されていると認められた。
1歳過ぎたころのまだ小さな子供はスプーンを使って食べ物を掬う動作はとても難しいとされ、小さな体で肘や手首を使ってのひねりの動作を行うのはとても疲れるもの。そうすると食べるのが嫌になったり、いっぱいこぼしたり、せっかく美味しい食事も楽しくなく子供の発育にも影響されることもまれにある。
「はじめのスプーン」はそんなひねりの動作を補助するもの、“てこ”の原理と持ちやすい形状で手首や肘を大きく捻らなくても口元までまっすぐに食べ物を持ってきやすい造形にしたもの。
本体把持部を力点とし、掬い部を作用点とし、掬い部と本体把持部との連結部を支点とすると、力点である本体把持部を少し回転させることで支点を中心として作用点である掬い部の先端が大きく動く。この梃子の原理により、食べ物を掬う際に余計な力が不要になり、こまやかな動きが伝わりやすく工夫されている。
また、この形状は手首のひねる動作が上手に行えない時期に、食べ物を掬う、口に運ぶ動作を肘と肩の動きだけで自然に行えるようになる。
とてもシンプルな「スプーン」も問題発見の細やかな感性と、その解決にたゆまないアイデア出しによって新しい価値が生まれる。
「はじめてのスプーン」のアイデアは、スプーンの練習が始まる1歳半ごろからの幼児や手の動きや、手の不自由な方の使用に好適だと認められ今回の特許にいたったと言える。
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