シンプレクスクオンタム、東京大学と共同で開発した「心電図による心不全検知AI」を、米国において特許登録

SIMPLEX QUANTUM株式会社(東京都渋谷区 代表取締役:齋藤龍)は、国立大学法人東京大学医学部附属病院と共同で、心電情報から心不全を検出するための研究プロジェクトを2020年1月より開始していたが、そこで開発をしたAI「SQライブラリ NIHA-HF」が、この度、米国で特許登録を完了したと22年8月29日公表した。特許番号はUS11412978B2。

SIMPLEX QUANTUMでは、今後心不全検知ソリューションをグローバルで展開するうえで、米国での特許登録は大きな一歩だと捉えており、本特許は、EU等、他の国々でも審査中であり、米国にて登録できたことで、他国での成果も期待している。また、並行してグローバル展開するための準備をすすめており、コーポレートサイトもリニューアルし英語のサイトをオープンしている。

今回米国において特許登録された内容は、2021年6月4日に「「心電図による心不全検知」に関する特許」にて本邦で取得したもので、これは、SQライブラリは取得されるI誘導の心電図から心不全を定量的に判定し、心不全発症時に病院受診を促すシステムを構築することが可能と考えられており、このAIは、さまざまな心不全の原因疾患に対応し、複数の心電図装置にも対応できるとしている。

また、SIMPLEX QUANTUMが開発をした心電図による個人識別機能により、家庭内で同一患者から取得されたデータであるか確定させるアルゴリズムを構築することも可能となっている。

さらにシステムによって、医師へ発出される心不全アラートにより、早期病院受診を促しながら、より早期に治療を行うことで、医療関係者の負担・医療費を減らすシステムの構築が可能と考えられている。

心不全は、高血圧症や糖尿病などの生活習慣病を基盤に発症する症候群であり、現在日本において120万人が罹患しているとされており、高齢化に伴い2030年には130万人に達すると予想されており、心不全パンデミックという言葉も昨今聞かれるようになってきている。

SIMPLEX QUANTUMでは、この心不全領域において、厚生労働省が進める「国民が受ける医療の質の向上のための医療機器の研究開発及び普及の促進に関する基本計画」に則り、日本発の世界で通用する技術開発を継続して進めるとしている。


【オリジナル記事・引用元・参照】
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000017238.html
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000017238.html

* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。