当たり前だが、電気自動車(EV)には充電が欠かせない。充電装置とEVの双方がワイヤレス充電に対応していない限り、充電装置とEVをケーブルでつなぐ必要がある。
その際、わざわざEVから降りて接続するのは面倒だ。Volkswagen(VW)はロボット(その1、その2)でこの手間を省こうと提案したが、とても複雑な仕組みで、コストも高くなってしまう。
これに対し、Appleは、比較的単純な機構で位置合わせや接続を自動化する技術を考案。この技術を米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間5月10日に「CHARGING STATION WITH PASSIVE ALIGNMENT MECHANISM」(特許番号「US 11,325,491 B1」)として登録されたとCnet Japanは22年5月16日伝えている。
この特許は、充電スタンドなどの充電装置にEVを自動接続する機械的な構造を説明したもの。充電装置側にあるプラグと、EV側にある充電ポートの位置を合わせられるので、EVを充電装置に近づけるだけで接続が完了する。
充電装置とEVを自動接続(出典:USPTO)
EVの充電ポートは、車種やその時の状態によって位置が異なる。この特許では、EVを動かして充電ポートを充電装置に押しつけると、加えられた力によって充電装置が自然と動き、最終的に両者が接続される。
機械的な仕組みで位置合わせ(出典:USPTO)
また、EVの充電ポートにはカバーが設けられていて、普段は閉じられている。このカバーも、充電装置に近づくと自動的に開くので、接続の際に手間がかからない。
なお、特許とは、技術的アイデアの権利保護を目的とした公的文書である。登録されて成立しても、実際の製品やサービスで利用されるとは限らない。さらに、アイデアの存在を公知の事実にする目的で出願され、登録に至らず公開止まりになるものも少なくない。
【オリジナル記事・引用元・参照】
https://japan.cnet.com/article/35187537/
* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。
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