石川県産高級ブドウ「ルビーロマン」海外で商標、 流出防止で県が台湾などで取得へ

石川県産高級ブドウ「ルビーロマン」の海外流出防止へ、県はルビーロマンを輸出しているシンガポール、香港、台湾の各政府に商標の取得を出願したと北国新聞は2021年9月16日伝えている。

手続きが順調に進めば2~3年後には取得できる見通し。さらに今後の輸出先となりうる東南アジア、中東、欧米などの44カ国でも商標取得の手続きに入っており、石川が誇るブランド食材の保護に取り組む。

国産ブランド食材を巡っては、種苗の海外流出が問題となっており、海外の市場で高い評価を受けるルビーロマンも中国や韓国で流出が疑われる事例があった。こうした問題を受け、県は商標取得に乗り出した。

商標を得た国では、県の承諾を得ないと「ルビーロマン」という名前で商品を売ることができなくなり、ブランドの保護につながる。仮にルビーロマンと称して販売する事業者がいれば、その国・地域の法律に基づいて提訴することなどが可能となる。

4月にシンガポール、香港で、6月に台湾で出願したのに加え、手続きに着手した44カ国は富裕層が多く、今後輸出先として見込まれることから、将来を見据えて商標取得を目指す。

谷本正憲知事は、他のブランド食材も将来の輸出の可能性を見極めながら商標取得を検討するとし、「こうした取り組みを通じて、特色あるブランド農林水産物の海外戦略を一層推進していきたい」と述べた。

県によると、「ルビーロマン」の商標登録は、すでに韓国で2019年に英語、20年に片仮名とハングル文字で行われていた。「商標権者は韓国の個人とみられるが、正確には不明」(県ブランド戦略推進室)としている。

国内のブドウやイチゴなど36品種に類似した種苗が中国と韓国でインターネット販売されていると昨年9月、農水省がリストを発表。「ルビーロマン」は該当しなかったが、これを機に、県独自に韓国の商標リストを調べ、判明した。

ルビーロマンが韓国で流出しているとの情報について、谷本知事は報道陣の取材に対し、コロナ禍のため現地で確認することは難しいとした上で「いたずらに刺激するのはいけないと弁護士からも聞いている。いずれ往来ができるようになれば手に入るので、そこで品質を調べればすぐに本物か分かる」と述べた。

「ルビーロマン」は県が14年をかけて開発。07年3月に品種登録を終え、翌年に市場デビューした。今年7月の初せりでは、最高値を1房140万円に更新。台湾のスーパーに買い取られた。

【オリジナル記事・引用元・参照】
https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/527149
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e2ba591794dc139de0d6685141d692430afcaa5

* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。

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