ティムス、急性腎障害治療に関する特許が米国で成立 グローバル展開を強化

株式会社ティムスは、2018年に学校法人昭和大学(東京都品川区、小口勝司理事長)と共同出願した特許が、米国において正式に成立したことを発表しました。この特許は、急性腎障害に対する新規治療用途に関するもので、ティムスが開発を進めるTMS-008に関連しています。

特許の詳細とグローバル展開

この特許は、日本での共同出願を基に2019年に国際出願され、優先日を2018年3月23日としています。米国での特許番号は12138244、発行日は2024年11月12日です。さらに、この特許は2023年に日本と中国でも成立しており、グローバルな知的財産権の保護を強化するものとなっています。

当初、ティムスの持分はBiogenとのオプション契約に基づき同社に移転しましたが、その後、CORXEL Pharmaceuticals Inc.(旧Ji Xing Pharmaceuticals (Hong Kong) Limited)が契約を引き継いでいます。現在、ティムスはCORXELから全世界での無償使用許諾を受けており、特許の活用が可能な状況です。

ティムスの使命とパイプライン

ティムスは、アンメット・メディカル・ニーズの克服を目指すバイオ医薬品企業で、研究段階から臨床段階までを一貫して手掛けています。今回の特許に関連するTMS-008は、急性腎障害を対象とした治療薬開発の一環であり、その他にも以下の疾患を対象としたパイプラインを有しています。

TMS-007: 急性虚血性脳卒中治療薬(第Ⅱ相臨床試験で有効性と安全性を確認)

治療抵抗性高血圧、脊髄損傷: 研究開発中の治療薬
真菌由来低分子化合物SMTPs: 革新的な薬剤群
ティムスは日本の主要な学術機関とのパートナーシップを活用し、新たな医薬品開発パイプラインの探索を続けています。

業績への影響

今回の特許成立に伴う2025年2月期業績への直接的な影響はないとしていますが、今後のグローバルな事業展開や研究開発への活用が期待されています。

ティムスの展望

ティムスの取り組みは、研究成果を世界の医薬品市場につなげる架け橋となることを目指しています。急性腎障害をはじめとする治療法の確立は、多くの患者の命を救う可能性があり、特許成立がその実現を後押しすることが期待されています。

* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。