SurpassOne、生成AIを用いた学習材の生成システム、生成方法、生成プログラムに関する特許を取得

AI技術を用いて学習や教育に関するサービスの開発を行うSurpassOne株式会社(本社:東京都新宿区 代表:宇野 礼於)は、生成AIを用いた学習材生成システム、学習材生成方法、学習材生成プログラムに関する特許を取得したことを、24年3月6日プレスリリースで公表した。

本技術は教材データを元に学習コンテンツの生成が可能となり、コンテンツの構成から設問、選択肢など問題集に関する一連の流れを生成AIを用いて作成することが可能な技術。

現在、AI(人工知能)を活用したテキストの自動生成について多く研究されており、特に、大量のテキストデータを学習した自然言語処理モデルを用いることで、入力されたテキストから感情を分析したり、入力されたテキストを要約したり、入力された質問に対する応答内容を生成したりすることが可能となっている。

実際に自然言語処理モデルを用いて質問と回答の組み合わせを生成できる特許文献もあるが、特定の分野の教育を目的とした設問と解答の組み合わせからなる学習材の生成については開示されていない。

そこで、学習サービス「SurpassOne」を中心にAI技術を駆使して個々人の学習や教育をサポートする同社は、学習教材の作成効率を向上する学習材生成システム、学習材生成方法、さらに学習材生成プログラムを提供するため特許の取得に至ったとしている。

今回取得した技術は、教材データを元に学習コンテンツを生成することができるもので、PDFやPowerPoint、CSVなどの教材データをアップロードし、問題集の構成から設問や選択肢、解説など生成AIを用いて問題集を作成する一連の流れで特許を取得している。問題集の構成の流れとしては、章立てを決める、各章の問題数を決める、章ごとにキーワード群を決める、問題を生成する、そして問題集の概要の生成となっている。

章立てや問題数の選択などは大規模言語モデル(LLM)で決めることはもちろん、ユーザーがあらかじめ決めることもできるため、決定方法に関して柔軟に対応が可能で、実際の活用場面は、主に教育機関や学習ツール、eラーニングなど教育分野全般としている。

同時に、生成AIの精度はまだまだ発展途上にあり、同社は、ユーザーの信頼や安心を得るためにより高品質で精度の高い教材を生成できることが可能な、「生成した結果の正確性を高め、ハルシネーションを抑える技術」に関する特許も出願済だとしている。

特許概要

【特許番号】特許第7423111号(P7423111)
【登録日】令和6年1月19日(2024.1.19)
【発明の名称】学習材生成システム、学習材生成方法、及び学習材生成プログラム
【特許権者】 【氏名又は名称】SurpassOne株式会社
【発明者】 【氏名】宇野 礼於 【氏名】渡邉 洋平

【要約】 【課題】学習材の作成効率の向上を図ることができる学習材生成システム、学習材生成方法、及び学習材生成プログラムを提供する。

【解決手段】学習材生成システムは、設問及び解答の組合せからなる学習材の生成要求と、その生成テーマと、を含むクエリD1を取得するクエリ取得部と、クエリ取得部により取得されたクエリD1が実行されたとき、大規模言語モデル71が予め記憶されたデータベース7を参照した上で生成テーマに基づいて学習材を生成する学習材生成部と、を備えることを特徴とする。クエリ取得部は、学習材の生成要求と、生成テーマと設問の目次とを一組とする複数のデータセットD2と、を含むクエリD1を取得してもよく、学習材生成部は、複数のデータセットD2に基づいて目次に対応する複数の学習材を生成してもよい。

* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。

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