トレッタキャッツ、特許取得のカメラ付きねこトイレ『トレッタ』が「サブスク大賞2023」グランプリを受賞


カメラ付きIoTスマートねこトイレ「Toletta(トレッタ)」を手掛ける株式会社トレッタキャッツ (本社:神奈川県藤沢市 代表:堀 宏治)は、2023年の最も優れたサブスクサービスを決定する『日本サブスクリプションビジネス大賞2023』にてグランプリを受賞したと、23年12月7日プレスリリースで公表した。

成長を続ける日本のサブスク市場のなかでも有力な約150社がエントリーした「サブスク大賞2023」において、最終的に13社がファイナリストにノミネートされ同社のカメラ付きねこトイレ「トレッタ」がグランプリを受賞した。

このカメラ付きねこトイレは、猫にストレスをかけることなく24時間365日、体重や尿のデータを計測し、家族が就寝中でも不在時でも猫の体調を見守ることができる純国産の猫用トイレ。微細な重量の変化を感じ取るセンサーで、体重はもちろん、入室から退室までの重量変化などから尿量、尿の回数、入室の回数、滞在時間、前回からの経過時間を測定。世界初のAIねこ顔認識技術(日本・中国・米国の特許取得)を用いて、首輪や専用のタグなしの個体識別を可能にしている。

トレッタ専用アプリとの連動で、それらのデータをわかりやすいグラフでチェックが可能で、小さい変化もひと目でわかる。さらに、獣医師と共同開発したAIの体調チェック機能で、データのAI解析と猫の様子、食欲の記録をもとに、5000パターン以上の中からチェック結果と獣医師メッセージが毎日届く。取得されたデータは、飼い主はもちろんのこと、かかりつけ医へも体調変化アラート機能での共有が可能だ(動物病院自動連携アラート機能)。

2022年9月16日には、アメリカで毎年開催されている、ペットケア業界の中でも特に革新的 (innovative)なサービスに送られるアワード「Pet Innovation Awards」において「Litter Box Product of the Year」を受賞しており、日本国内だけでなく、海外からもその技術を高く評価されているペットテックの最先端サービスだとしている。

特許概要

【特許番号】特許第6560468号(P6560468)
【登録日】令和1年7月26日(2019.7.26)
【発明の名称】動物用トイレ使用状況管理システム
【特許権者】 【氏名又は名称】株式会社ハチたま
【発明者】 【氏名】堀 宏治 【氏名】平畑 輝樹 【氏名】廣山 篤志

【要約】【課題】1の重量計を用いて、動物の体重量及び排泄量を精度よく計測する。
を精度よく特定するペット用トイレ等を提供する。
【解決手段】本発明は、動物用トイレ使用状況管理システムであって、動物用トイレと、管理サーバとを含む動物用トイレ使用状況管理システムであって、動物用トイレは、上下方向に貫通する孔が底部に形成された上容器と、孔を通過した排尿を受ける下容器と、上容器の重量を計測する重量計測手段と、を備え、管理サーバは、計測された上容器の重量推移変化に基づいて、動物の体重量及び排泄情報を算出する算出手段と、を備える。


Latest Posts 新着記事

11月に出願公開されたAppleの新技術〜PCに健康状態センサーをつけるとどうなるのか〜

はじめに もし、あなたが毎日使っているノートパソコンが、仕事や勉強をしながらそっとあなたの健康状態をチェックしてくれるとしたら、どう思いますか? これまで、私たちが使ってきたノートパソコンのような電子機器には、ユーザーの体調をモニターするような高度なセンサーはほとんど搭載されていませんでした。Appleから11月に出願公開された発明は、その常識を覆す画期的なアイデアです。キーボードの横にある、普段...

AI×半導体の知財戦略を加速 アリババが築く世界規模の特許ポートフォリオ

かつてアリババといえば、EC・物流・決済システムを中心とした巨大インターネット企業というイメージが強かった。しかし近年のアリババは、AI・クラウド・半導体・ロボティクスまで領域を拡大し、技術企業としての輪郭を大きく変えつつある。その象徴が、世界最高峰AI学会での論文数と、半導体を含むハードウェア領域の特許出願である。アリババ・ダモアカデミー(Alibaba DAMO Academy)が毎年100本...

翻訳プロセス自体を発明に──Play「XMAT®」の特許が意味する産業インパクト

近年、生成AIの普及によって翻訳の世界は劇的な変化を迎えている。とりわけ、専門文書や産業領域では、単なる機械翻訳ではなく「人間の判断」と「AIの高速処理」を組み合わせた“ハイブリッド翻訳”が注目を集めている。そうした潮流の中で、Play株式会社が開発したAI翻訳ソリューション 「XMAT®(トランスマット)」 が、日本国内で翻訳支援技術として特許を取得した。この特許は、AIを活用して翻訳作業を効率...

特許技術が支える次世代EdTech──未来教育が開発した「AIVICE」の真価

学習の個別最適化は、教育界で長年議論され続けてきたテーマである。生徒一人ひとりに違う教材を提示し、理解度に合わせて学習ルートを変化させ、弱点に寄り添いながら伸ばしていく理想の学習プロセス。しかし、従来の教育現場では、教師の業務負担や教材制作の限界から、それを十分に実現することは難しかった。 この課題に真正面から挑んだのが 未来教育株式会社 だ。同社は独自の AI学習最適化技術 で特許を取得し、その...

抗体医薬×特許の価値を示した免疫生物研究所の株価急伸

東京証券取引所グロース市場に上場する 免疫生物研究所(Immuno-Biological Laboratories:IBL) の株価が連日でストップ高となり、市場の大きな注目を集めている。背景にあるのは、同社が保有する 抗HIV抗体に関する特許 をはじめとしたバイオ医薬分野の独自技術が、国内外で新たな価値を持ち始めているためだ。 バイオ・創薬企業にとって、研究成果そのものだけでなく 知財ポートフォ...

農業自動化のラストピース──トクイテンの青果物収穫技術が特許認定

農業分野では近年、深刻な人手不足と高齢化により「収穫作業の自動化」が急務となっている。特に、いちご・トマト・ブルーベリー・柑橘など、表皮が繊細な青果物は人の手で丁寧に扱う必要があり、ロボットによる自動収穫は難易度が極めて高かった。そうした課題に挑む中で、株式会社トクイテンが開発した “青果物を傷付けにくい収穫装置” が特許を取得し、農業DX領域で大きな注目を集めている。 今回の特許は単なる「収穫機...

<社説>地域ブランドの危機と希望――GI制度を攻めの武器に

国が地理的表示(GI:Geographical Indication)保護制度をスタートしてから10年が経つ。ワインやチーズなど農産物を地域の名前とともに保護する仕組みは、欧米では産地価値を国境を越えて守る知財戦略としてすでに大きな成果を上げてきた。一方、日本でのGI制度は、導入から10年が経った今ようやくその重要性が幅広く認識される段階に差し掛かったと言える。 農林水産省によれば、2024年時点...

保育データの構造化とAI分析を特許化 ルクミー「すくすくレポート」技術の本質

保育業界におけるDXが本格的に進む中、ユニファ株式会社が展開する「ルクミー」は、写真・動画販売や登降園管理、午睡チェックシステムなどを通じて保育の可視化と効率化を支えてきた。その同社が開発した 保育AI™「すくすくレポート」 が特許を取得したことは、保育現場のデジタル化における大きな節目となった。 「すくすくレポート」は、子どもの日々の成長・発達をAIが分析し、保育士の観察記録を補助...

View more


Summary サマリー

View more

Ranking
Report
ランキングレポート

海外発 知財活用収益ランキング

冒頭の抜粋文章がここに2〜3行程度でここにはいります鶏卵産業用機械を製造する共和機械株式会社は、1959年に日本初の自動洗卵機を開発した会社です。国内外の顧客に向き合い、技術革新を重ね、現在では21か国でその技術が活用されていますり立ちと成功の秘訣を伺いました...

View more



タグ

Popular
Posts
人気記事


Glossary 用語集

一覧を見る