収益性が低い特許切れの医薬品。第一三共が特許切れ薬をアルフレッサHDに一部売却

特許切れ,売買

第一三共は2021年2月26日、特許が切れた医薬品11製品の国内製造販売権について医薬品卸大手のアルフレッサホールディングス(HD)に売却すると発表した。売却額は47億円。

特許切れ薬は後発薬が登場するなどして新薬と比べて収益性が低くなることが売却の主な背景のようだ。また、第一三共は事業の最適化を進めながら、足元で注力するがん治療分野に経営資源を振り向けねらいもあるようだ。

2021年12月以降、順次売却するのは高血圧治療薬「エースコール」や抗菌薬「バナン」を含む11製品。20年3月期の売上高で46億円だった。売却後も当面は第一三共が製造を担う。

医薬品は特許が切れた後、後発薬の登場によって薬価が大幅に下がる。日本は欧米に比べて後発薬の普及が遅れているとされてきたが、20年7~9月で後発薬の数量シェアは78%を超えており、新薬開発の製薬会社にとっては収益性が低くなるため、中外製薬なども売却を進めている。

第一三共は18年7月にも、アルフレッサHDへの41製品の国内製造販売権の売却をしており、それに今回はそれに続くもので、国内外で特許切れ薬の売却を加速させている戦略がみられる。

また、アルフレッサファーマとしては、2018 年 7 月にも第一三共および同社の完全子会社である第一三共エスファ株式会社と、長期収載品 41 製品 92 品目の譲受に関する資産等承継契約を締結し、製品ラ インナップを拡充している。

今回の本資産譲受はそれに続くもので、第一三共より本譲渡対象製品の国内販売権、製造販売承認、在庫、関連契約、商標権、著作権、安全性に係るデータを吸収分割および個別承継によって譲り受け、これまでのように製品の品質維持・安定供給・安全性情報の収集活動に努めるとともに、製品ラインナップの拡充による既存製品とのシナジーを発揮することで医薬品等製造事業の強化を図るとしている。

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