特許技術を加えオンライン診療がさらに進化~問診から決済までシームレスに対応し、受診方法の多様化を実現


株式会社レイヤード(旧メディアコンテンツファクトリー、本社:福岡市博多区 代表:毛塚牧人)は、全国約1,400施設 (2023年4月末現在)の医科診療所で利用されているWEB問診『Symview』(以下、シムビュー)の機能を拡充し、オンライン診療サービスとしての提供を開始すると23年5月15日プレスリリースで公表した。

WEB問診『Symview』は、オンライン診療システムとして医療現場で活用できるよう、新たにビデオ通話機能とスマート決済サービスを開発した。ビデオ通話機能は、Amazon Chimeを利用し、医療者・患者ともにブラウザでビデオ通話ができる仕様で、医療者はSymview管理画面でビデオ通話のURLを作成し、WEB問診に登録してもらった患者のメールアドレス宛にURLを送付する。医療者、患者ともに専用アプリが必要なく、URLをクリックするだけでビデオ通話を開始できる。

また、スマート決済サービスは、GMOペイメントゲートウェイ株式会社のPGマルチペイメントサービスと連携して決済を行い医療機関が利用しやすい決済手数料を実現している。

『Symview』は対面診療、オンライン診療ともに同じシステムを利用することが可能で、これによりシステム間を行き来する必要がなく、スタッフの業務効率化に貢献するとともに、患者にとっても診療形態により使うシステムが変わらないことで、気軽にオンライン診療を受けられるようになる。

また、 問診専用のクラウドシステムとして開発していることから、患者は場所や時間を選ばずに詳細な問診を入力でき、医師は診察前に十分な患者情報を把握することができる。医師の診察効率化を向上することはもちろん、患者にとっても伝え漏れを防止できるというメリットがある。

さらに『Symview』は、上述のとおり、ビデオ通話機能はAmazon Chimeを利用し、医療者・患者ともにブラウザでビデオ通話ができる仕様で専用アプリは必要なく、患者のシステム利用料の負担もないことから、医療者から気軽にオンライン診療の提案ができるようになる。

Symviewは、2018年11月に正式リリースし、全国約1,400施設(2023年4月末現在)の医科診療所、地方自治体、医師会に採用されているクラウド型のWEB問診システムで、月間90万件を超える問診データを取得している。独自開発の特許技術を活用し、患者の主訴や年齢、性別ごとに質問を出し分けることができ、熟練した医療者のような問診を実現。患者の医療ニーズを深く理解できることはもちろん、来院前に患者情報を収集・分析できるため、業務効率化や感染対策にも役立つとしている。

【特許番号】 特許第7072817号(P7072817)
【登録日】 令和4年5月13日(2022.5.13)
【発明の名称】 WEB問診システム及びそのプログラム
【特許権者】 【氏名又は名称】株式会社メディアコンテンツファクトリー
【発明者】 【氏名】毛塚 牧人 【氏名】二階 義元

【要約】 【課題】主訴に対する質問と条件に合致する追加質問を組み合わせて、複数の質問の組み合わせに対する回答によって、見逃してはならない疾患を示唆する徴候や症状を問診で見つけ出すことができるWEB問診システム及びそのプログラムを提供する。
【解決手段】WEB問診システムは、WEBを用いて問診端末から問診を行う問診サーバ1を備える。問診サーバ1は、主訴に対する質問と、主訴に対して別の質問を提供するための第1の出現条件と、第1の出現条件に合致する場合に提供される別の質問と、質問又は別の質問への回答に対して追加質

問を提供するための第2の出現条件と、第2の出現条件に合致する場合に提供される追加質問を記憶する標準問診データベースに接続し、問診が開始されると、主訴に対する質問、主訴に対して第1の出現条件に合致する質問、これら質問への回答に対して第2の出現条件に合致する追加質問を問診端末に表示させる。


Latest Posts 新着記事

「aiwa pen」誕生!端末を選ばない次世代タッチペン登場

株式会社アイワ(aiwa)は、ワコム株式会社が開発した先進的なAES(Active Electrostatic)方式の特許技術を搭載した新製品「aiwa pen(アイワペン)」を、2025年7月3日より全国の家電量販店およびオンラインショップにて販売開始したと発表しました。マルチプロトコル対応によって、Windows・Android・Chromebookなど様々な端末での利用を可能にし、使う端末を...

完全養殖ウナギ、商用化へ前進 水研機構とヤンマーが量産技術を特許化

絶滅危惧種に指定されているニホンウナギの持続的な利用に向けた大きな一歩となる「完全養殖」技術の量産化が、いよいよ現実味を帯びてきた。国の研究機関である水産研究・教育機構(以下、水研機構)と、産業機械メーカーのヤンマーホールディングス(以下、ヤンマー)が共同で開発を進めてきたウナギの完全養殖技術について、両者が関連する特許を取得したことが明らかになった。 これにより、これまで不可能とされていたウナギ...

ミライズ英会話、AI活用の語学教材生成技術で特許取得 EdTech革新が加速

英会話スクール「ミライズ英会話」(運営:株式会社ミライズ、東京都渋谷区)は、AIを活用した「完全パーソナライズ語学教材自動生成技術」に関する特許を、2025年5月に日本国内で正式に取得したと発表した。この技術は、学習者一人ひとりの語学レベルや目的、学習傾向に応じて最適な学習教材をリアルタイムで生成・更新するという、従来にない革新的な仕組みである。 本技術の特許取得により、語学教育における個別最適化...

トランスGG、創薬支援で前進 エクソンヒト化マウスの特許が成立

株式会社トランスジェニック(以下、トランスGG)は、2025年6月、日本国内において「エクソンヒト化マウス」に関する特許が正式に成立したと発表した。本特許は、ヒト疾患の分子機構解析や創薬における薬効評価、毒性試験など、幅広い分野で活用が期待される次世代モデル動物に関するものであり、今後の創薬研究において大きなインパクトを与えるものとなる。 ■ エクソンヒト化マウスとは エクソンヒト化マウスは、マウ...

紙も繊維も“東レの特許にぶつかる”──業界を動かす知財の力とは?

繊維、紙、パルプ業界は、古くから日本の基幹産業の一つとして発展してきました。近年では、環境配慮型の製品開発や高機能素材の開発が加速し、技術競争の主戦場となっています。そんな中、特許という形で技術を押さえることの重要性がかつてないほど高まっており、「特許牽制力」すなわち他社の出願・権利化を妨げる力が、企業競争力の鍵を握る要素として注目されています。 2024年の業界分析において、特許牽制力で群を抜く...

万博で出会う、未来のヒント──“知財”がひらく可能性

2025年に開催される大阪・関西万博は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに掲げ、世界中から最先端の技術、文化、アイデアが集まる祭典です。その中で、ひときわ注目を集めているのが「知的財産(知財)」をテーマにした展示や体験型イベント。普段は馴染みが薄いと感じがちな“知財”の世界を、子どもから大人まで誰もが楽しく学べる機会が広がっています。 知財とは?難しくない、でもとても大事なこと 「知的財産...

ロボットタクシーの現状|自動運転と特許

「ロボットタクシー」の実用化が世界各地で進んでいます。本コラムでは、その現状とメリット・問題点を簡潔にまとめ、特にロボットタクシーを支える特許に焦点を当てて、日本における実用化の可能性を考察してみます。 世界で進むロボットタクシーの実用化 ロボットタクシーの導入は、主に米国と中国で先行しています。 米国 Google系のWaymo(ウェイモ)は、アリゾナ州フェニックスやカリフォルニア州サンフランシ...

6月に出願公開されたAppleの新技術〜顔料/染料レスのカラーマーキング 〜

はじめに 今回のコラムは、2025年6月19日に出願公開された、Appleの特許出願、「Electronic device with a colored marking(カラーマーキングを備えた電子デバイス)」について紹介します。   発明の名称:Electronic device with a colored marking 出願人名:Apple Inc.  公開日:2025年6月19...

View more


Summary サマリー

View more

Ranking
Report
ランキングレポート

中小企業 知財活用収益ランキング

冒頭の抜粋文章がここに2〜3行程度でここにはいります鶏卵産業用機械を製造する共和機械株式会社は、1959年に日本初の自動洗卵機を開発した会社です。国内外の顧客に向き合い、技術革新を重ね、現在では21か国でその技術が活用されていますり立ちと成功の秘訣を伺いました...

View more



タグ

Popular
Posts
人気記事


Glossary 用語集

一覧を見る