試合展開と連動したプレイ予測内広告システム“スポーツベッティング配信技術”特許を「ジャングル」が取得


ジャングルX株式会社(本社:東京都港区、Founder & CEO:直江文忠、以下 「ジャングル」)は、スポーツの試合展開や状況に合わせた最適なタイミングで、適切な広告を提供する配信技術について世界初の特許インプレイ®アド(特許第6838753号)を取得したと2021年3月19日公表した。

スポーツへの広告出稿は企業イメージを高めると共に、チームや選手の活躍に応じて報道などによる二次的な露出が増えることから、認知を高める手段およびスポーツ団体・事業会社の運営を支える収益源として活用されてきた。しかしながら、従来のスポーツの広告は予め決められた広告枠について一定期間における表示・掲載に限られ、広告主はその広告効果を測定することが難しいとされていた。

また、スポーツを視聴しているファンにとっては、スポーツの体験と連動することのない広告は気に留める場面や機会がなく、スポーツを観戦しているファンと広告の間に断絶が起きている状態とも理解されている。

今回のインプレイ®アドの特許はそのような双方の課題を解決すべく、試合中の展開に応じて連動したブランドイメージ・商品・サービスを提供し、認知と試合体験の両方を高めることが可能となる世界初の配信技術だとしている。

既に、米国ではNBAの試合中にファンが、能動的なアクションを取ることによって、シューズの先行販売に参加できるキャンペーンが行われ、5100万のインプレッションを獲得するとともに、わずか6分で完売した事例が報告されている。(※1)このように、スポーツ体験に連動した広告は効果が高く、今後のスポーツにおける広告配信の新たなスタンダードになるものと捉えられている。(※1)2019年にNBA、Nike、Googleによって行われたNike Adapt BBの先行販売の事例

ジャングルでは、今回特許取得した技術を用いることで、スポーツに対する広告出稿の効果を試合単位、試合時間単位で可視化することが可能となると共に、受動的でない能動的なアクションからの商品やサービスの購入に繋げることを実現していくとしている。

【引用・参照】
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000060786.html
https://junglejp.xyz/


Latest Posts 新着記事

AIと“卓を囲む”時代へ──ソフトバンクがTRPGプレイヤー代替AI技術を特許出願

TRPGとAI、交わる未来 「テーブルトークRPG(TRPG)」と聞いて、ピンとくる人はどれほどいるだろうか。キャラクターを演じ、プレイヤー同士で物語を紡ぎ、サイコロ(ダイス)の目で運命が左右される──そんなアナログゲームの一種だ。テーブルトークの名の通り、物理的に卓(テーブル)を囲むことが本質とされてきた。 しかし現代は、仲間が集まらない。忙しさ、物理的距離、世代の壁。面白さは知っていても、続け...

“知財インフラ国家”を牽引するサムスンの知財戦略

韓国の特許庁(KIPO:Korean Intellectual Property Office)が最新の統計を公表し、2024年度の国内企業別特許登録数においてサムスン電子が1位となったことが明らかになった。登録件数は年間約1万5,000件に達し、2位以下を大きく引き離す圧倒的な数字である。これは単なる技術開発の成果というだけでなく、韓国全体の産業構造の変化や、知財政策の巧拙、さらにはグローバル競...

3Dプリンティング覇権争い──航空・半導体・医療で進む“実用化の壁”突破

航空機エンジンの心臓をプリントするGEの覚悟 3Dプリンティング(積層造形)の用途が玩具や試作品づくりといった小規模領域に留まっていたのは過去の話だ。いま、この技術が次なる産業革命の主役として存在感を放っている。とくに目立つのが、航空、半導体、医療という「高付加価値」「高信頼性」「高精度」が求められる産業における導入の加速だ。なかでもゼネラル・エレクトリック(GE)は、航空エンジン分野における3D...

BYD、自動洗浄EVでフリート管理を最適化――特許出願が示す未来戦略

2025年、中国のEV大手・BYD(比亜迪)は、「車両の自動洗浄」に関する特許を中国国家知識産権局に出願した。この特許は、車両に自動洗浄ユニットを組み込み、特定条件下で自律的に洗車作業を行うというものであり、従来の洗車文化を根底から変える可能性を秘めている。 EVならではの「清掃ニーズ」の進化 この特許が注目される背景には、EVという次世代自動車に特有の利用シーンがある。内燃機関車に比べ、EVは都...

チョコと生チョコのいいとこどり 明治が特許製法で「新領域」のお菓子発売

「チョコでもない、生チョコでもない。けれど、いいとこどり」。 老舗製菓メーカー・株式会社明治が2025年春、そんなキャッチコピーとともに市場投入したのが、“新領域チョコレート”こと『Melty Melt(メルティメルト)』だ。濃厚さと口どけを両立させたこのお菓子は、ただの新商品ではない。特許技術を背景にした、まさに「発明」に近い存在であり、チョコレート業界におけるポジショニングの再定義ともいえる一...

GE薬促進の陰で失われる特許の信頼性―PhRMAが警告する日本の制度的リスク

2025年4月、米国研究製薬工業協会(PhRMA)が日本政府に提出した意見書が、医薬業界および知財実務者の間で波紋を呼んでいる。矛先が向けられたのは、ジェネリック医薬品(GE薬)に関する特許抵触の有無を判断する「専門委員制度」だ。PhRMAはこの制度の有用性に疑問を呈し、「構造的な問題がある」と批判した。 一見すれば、専門家による中立的判断制度は知財紛争の合理的解決に寄与するようにも思える。だが、...

任天堂・ポケモン社に“特許無効”で真っ向勝負 ゲーム開発会社が放つ反撃の声明

2025年春、ゲーム業界に波紋を広げる知財係争が再び表面化した。任天堂と株式会社ポケモン(ポケモン社)の両社が、ある国内の中堅ゲーム開発会社に対して特許侵害を主張して提訴。一方、被告側のゲーム開発会社はこれに対し、2025年5月初旬に声明を発表し、「両社が主張する特許はそもそも無効であり、係争を通じてその事実を明らかにする」と真っ向から反論した。 このコラムでは、係争の背景にある技術的争点、主張さ...

破産からの逆襲―“夢の電池”開発者が挑む、特許逆転劇と再出発

2025年春、かつて“夢の電池”とまで称された次世代蓄電技術を開発していたベンチャー企業が、ついに再建を断念し、破産に至ったというニュースが駆け巡った。だが、そのニュースの“続報”が業界に波紋を呼んでいる。かつて同社を率いた元CEOが、新会社を設立し、破産企業が保有していた中核特許の“取り戻し”に動き出しているのだ。 この物語は、単なる一企業の興亡を超え、日本のスタートアップエコシステムにおける知...

View more


Summary サマリー

View more

Ranking
Report
ランキングレポート

中小企業 知財活用収益ランキング

冒頭の抜粋文章がここに2〜3行程度でここにはいります鶏卵産業用機械を製造する共和機械株式会社は、1959年に日本初の自動洗卵機を開発した会社です。国内外の顧客に向き合い、技術革新を重ね、現在では21か国でその技術が活用されていますり立ちと成功の秘訣を伺いました...

View more



タグ

Popular
Posts
人気記事


Glossary 用語集

一覧を見る