ファアウェイ、19~21年の特許収入が12憶~13憶ドルと予測を発表

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【2021年3月24日 Xinhua News】中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ、Huawei)はこのほど発表した「イノベーションと知的財産権に関する白書2020」で、同社が世界で持つ有効な特許ファミリーが2020年末時点で4万件余りとなり、特許数は10万件を超えたと明らかにした。うち9割以上が発明特許だという。同社は継続的なイノベーション投資により、世界最大規模の特許保有企業の一つとなっている。

同社の丁建新(Ding Jianxin)知的財産権部長は、白書発表同日に開いた記者会見で、同社が19~21年に受け取る特許ライセンス料が12億~13億ドル(1ドル=約109円)になるとの見通しを示した。第5世代移動通信システム(5G)対応のマルチモードチップセット搭載端末のライセンス料に関する基準も公表し、1台当たり2・5ドルを上限に、スマホの売値に合わせ合理的な料率を設定するとした。

ファーウェイ、19~21年の特許収入12億~13億ドルと予測

同社がこれほどの特許を蓄積できたことについては「創立当初からイノベーションを非常に重視してきた。2000年前後の特許出願件数には、20年余り前の研究開発やイノベーション活動が反映されている。当時の特許出願件数は同業の主要メーカーと同水準だった。ファーウェイの今日の成功は、長期的な独自のイノベーションと研究開発投資によるものだ」と述べた。

ファーウェイは1995年に中国で、99年には米国で、それぞれ初めての特許出願を行った。08年には世界知的所有権機関(WIPO)の特許協力条約(PCT)に基づく国際出願件数で初めて首位に浮上。19年の特許登録件数は欧州で2位、米国で10位だった。中国では累計特許登録件数が最も多い企業となっている。

WIPOのガリ前事務局長は「ファーウェイによる5G関連の標準必須特許(SEP)の料率公表は、実行可能性、信頼性、透明性のある競争の確保を趣旨とする標準規格の幅広い採用と運用を業界に促すとともに、ファーウェイの研究開発投資に公平なリターンをもたらすだろう」と評価した。

ファーウェイの宋柳平(Song Liuping)最高法務責任者(CLO)は「2020白書を通じて、ファーウェイの30年間にわたる技術イノベーションの過程、知的財産権に対する一貫した尊重と保護、それに対する貢献を知ってもらいたい。白書によって、ファーウェイがいかにして一歩ずつ歩みを進め、今日にたどり着いたのかがより透明に映ることを願っている」と語った。(c)Xinhua News/AFPBB News

【引用・参照】
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000074347.html
https://www.afpbb.com/articles/-/3338255

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