AIを利用した融雪装置の制御に関する特許を取得~監視オペレータをサポート

エコモット株式会社(本社:北海道札幌市、代表:入澤拓也)はAIを利用した融雪装置の制御に関する特許を取得したことを、23年4月5日プレスリリースで公表した。

本特許は、エコモットが創業以来提供している融雪システム遠隔監視ソリューション「ゆりもっと」において、監視オペレータが融雪エリアのさまざま情報(監視カメラ画像、周辺環境、立地状況、お客様のご要望、気象情報、時間帯等)を考慮し操作していたロードヒーティング制御履歴を教師データとして学習させたAIを利用することで、これまで監視オペレータが制御していたようなお客さまのニーズに合わせた融雪装置の最適な制御をサポートするとしている。

この「ゆりもっと」は、モバイル通信端末とカメラを駐車場などに設置された既存のロードヒーティング設備に取り付けることで、遠隔監視センターから積雪状況の確認や運転制御が可能となり、24時間運転代行サービスを提供している。従来の降雪センサーによる自動運転で発生していた過剰な運転を解消し、監視オペレータによる効率的なON/OFF制御で燃料コストを削減している。

同社は、ロードヒーティングの遠隔制御分野でリーディングカンパニーとして業界を牽引し、数々の挫折や失敗を経験しながら、サービスを向上させてきている。2007年から続く長年の経験を基に、培われたノウハウが「ゆりもっと」の強みとなっている。

また、「ゆりもっと」の運用において欠かすことのできない存在である監視オペレータは、カメラ画像の他に、気象情報、立地条件、時間帯、お客さまのご要望など、さまざまな情報を総合的に判断し、運転や停止を判断する。監視オペレータの存在なしには「ゆりもっと」は成立しない。

近年、労働環境や労働意識の変化、市場動向による人件費の高騰などが背景にあり、導入物件数の増加に伴って、適正な人材を確保し、これまで培われたオペレーションのノウハウを教育し、監視オペレータを確保することが年々困難になっている。本特許は、これらの問題を解決する糸口として開発され、今後は、AIの活用により効率化が進み、人の能力に依存しない安定した監視品質が見込まれ、エネルギー価格が高騰する中、燃料コストの削減・カーボンニュートラルの実現をめざすとしている。

特許概要

【特許番号】 特許第7246056号
【発明の名称】 情報処理装置及び情報処理方法
【登録日】 2023年3月16日
【特許権者】 【氏名又は名称】エコモット株式会社
【発明者】 【氏名】庄内 道博 【氏名】入澤 拓也

【要約】 【課題】融雪装置を稼働させるためのコストと融雪装置による融雪の程度とのバランスをとれるようにする。
【解決手段】本発明の一実施形態に係る管理サーバ1は、指示者による指示に応じて行われた融雪装置に対する制御内容の履歴と、指示者が指示を行った際に参照した当該融雪装置による融雪対象の領域の撮像画像と、を少なくとも含むデータを教師データとして学習することによって生成された機械学習モデルであって、分析対象画像を入力することにより融雪装置に対して行う制御内容を示す制御情報を出力するように構成された機械学習モデルを記憶する記憶部11と、分析対象画像を取得する取得部121と、取得部が取得した分析対象画像を機械学習モデルに入力することによって出力された制御情報を出力する出力部122と、を有する。


【オリジナル記事・引用元・参照】
https://www.ecomott.co.jp/topics/4544/
https://www.yurimott.jp/

* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。

コメントを残す