AirPodsシリーズに高感度超音波式タッチセンサー搭載計画か? Appleが特許出願


米国特許商標庁(USPTO)が現地時間2022年6月30日、Appleが出願した、AirPodsシリーズに高感度超音波式タッチセンサーを搭載する特許を公開したことをiPhone Maniaが22年7月2日伝えている。

AirPodsシリーズに高感度超音波式タッチセンサーを搭載した場合の有用性についてPatently Appleは、タッチ部が濡れていたり、冬に手袋を着用して操作したりする際の反応に優れると述べている。

それに対し、静電容量式センサーでは、導電性があり固定されていない物体である水滴が付着した状態、絶縁体である手袋を着用した際の操作などにおいてユーザーの意図した通りの反応が得られないことがあると、Patently Appleは指摘している。

ただし、高感度超音波式タッチセンサーも万能ではなく、ユーザーが意図しないタッチ(操作を目的とせず偶然触れるなどした場合)に反応し、不要な超音波の反射波を生じさせてしまう場合がある。

今回公開された特許には、こうした意図しない超音波の反射波による誤反応を低減、除去する仕組みが記載されている。

下記図表1には、高感度超音波式タッチセンサーを搭載するデバイスとして、ヘッドホン(160)が取り上げられている。

図表2では、意図しない超音波の反射波を低減、除去する流れが示されている。

下記図表16Bには、AirPods(1600)のステム(軸:1602)内部に高感度超音波式タッチセンサー(1668)を搭載することが記されている。

図表10では、AirPodsのステム(1002)内部の、超音波(1012)の発信部と受信部(1034)が確認できる。


【オリジナル記事・引用元・参照】
https://iphone-mania.jp/news-466786/


Latest Posts 新着記事

iPhone連携で実現する新方式 ― Apple Watch血中酸素機能の米国再解禁

Appleは2025年8月14日、米国市場において「血中酸素(Blood Oxygen)」計測機能をApple Watchに再導入することを発表しました。対象となるのは Apple Watch Series 9、Series 10、そして Apple Watch Ultra 2 であり、ソフトウェアアップデートによって利用が可能になります。これは単なる機能復活ではなく、従来の方式を見直し、iPho...

ヘリオス株が急伸 iPS由来UDC特許が日本で成立

細胞医療ベンチャーのヘリオス(4593)株が17日の後場に入り、買い気配で取引が始まった。市場関係者によれば、同社が展開するユニバーサルドナー細胞(UDC)に関する特許が日本で正式に成立したとの発表が材料視されている。特許成立による知的財産の強化は、開発中の再生医療製品の商業化に向けた競争優位性を高めると期待され、投資家の関心を集めている。 ■ UDC特許成立の意義 ヘリオスは、人工多能性幹細胞(...

シュウ ウエムラ、特許出願中の“ダブルエッジ・テクノロジー”搭載ビューラーでまつ毛革命 自然なカールとダメージ軽減を両立

1. 美容ツールの中でも「特別な存在」 ビューラー(アイラッシュカーラー)は、メイクの中でも比較的地味な存在と思われがちです。しかし、まつ毛の印象は顔全体の雰囲気を左右する大きな要素。自然な立ち上がりや美しいカーブは、アイメイクの完成度を何段階も引き上げます。そのため、多くのメイクアップアーティストや美容愛好家にとって、ビューラー選びはアイシャドウやマスカラ以上にこだわるポイントとなってきました。...

「特許×ポイ活で収益最大化:EAGLEが『ポイリンク』をリリース」

2025年8月8日、東京・中央区を拠点とするアプリ開発企業、株式会社EAGLE(代表取締役 八須竜馬)は、アプリやWebサービス向けの新しい収益化支援ツール「ポイリンク」を正式に発表しました。ポイリンクは、EAGLEが取得した特許技術を活用し、アプリ内での“ポイ活”機能を組み込むことで、広告収益とユーザー定着率の両立を目指すサービスです。これにより、従来の広告収益モデルでは課題となっていたユーザー...

「満足しても返金OK」――ドクターズチョイスが仕掛ける業界初の返金保証革命と特許戦略

1. イントロダクション:返金保証の「常識破壊」 サプリメント業界において、「商品に満足できなかった場合」のみの返金保証が一般的だった中、ドクターズチョイスは新たに「満足していても返金OK」という業界初の大胆な返金保証制度を打ち出し、特許申請に至りました。それは単なる販売戦略ではなく、「品質世界No.1を常に追求する」という信念を体現する制度設計といえます。 2. なぜ「満足していても返金OK」を...

中国勢、光学の牙城を突破──超短焦点レンズ

近年、車載ディスプレイ(インフォテインメントやHUD)市場において先進技術が次々と投入されています。その中でも一際注目を集めているのが、「超短焦点プロジェクター技術」です。この技術は、わずか20〜30センチという極めて短い距離からクルマのダッシュボードやフロントウィンドウへ鮮明な映像を投影できる利点を持ち、車内デザインや利便性を劇的に変えるポテンシャルを秘めています。 特許の壁を破った中国企業 本...

ナノレベルの革新で持続可能社会へ:ジェネレーションパスの最新特許

ジェネレーションパス:多機能×環境配慮型ナノ素材に関する特許取得の意義 近年、素材科学の分野では「多機能化」と「環境配慮」という二つの課題が、企業や研究機関にとって重要なテーマとなっています。特にナノテクノロジーの進展は、この二つの課題を同時に実現する新たな可能性を切り拓いています。その象徴的な事例として、ジェネレーションパス社が取得した「多機能×環境配慮型ナノ素材」に関する特許は、産業界や環境分...

謎の3文字“X”シリーズ登場か?スバル新商標『ACX』『VPX』『ZPX』が示す電動化の未来

新商標出願の概要 2025年7月末、スバルが米国特許商標庁(USPTO)へ「ACX」「VPX」「ZPX」という3件の商標を出願したことが明らかになった。いずれも用途には「自動車およびその構造部品、すなわち電気自動車」と明記されており、明確にEVモデルを意識したものだ。 今回の名称は非常にシンプルで記号的なアルファベット3文字の組み合わせが特徴的であり、同社の命名戦略における新たな方向性を感じさせる...

View more


Summary サマリー

View more

Ranking
Report
ランキングレポート

海外発 知財活用収益ランキング

冒頭の抜粋文章がここに2〜3行程度でここにはいります鶏卵産業用機械を製造する共和機械株式会社は、1959年に日本初の自動洗卵機を開発した会社です。国内外の顧客に向き合い、技術革新を重ね、現在では21か国でその技術が活用されていますり立ちと成功の秘訣を伺いました...

View more



タグ

Popular
Posts
人気記事


Glossary 用語集

一覧を見る