同人ゲームなどで有名な「東方Project」の派生作品であり、「ゆっくり魔理沙」や「ゆっくり霊夢」が人気を博している「ゆっくり茶番劇」が第三者によって商標登録された。
このことについて、世間から大きな反発の声が上がっただけでなく、爆破予告も行われたため、担当弁理士が見解を発表することとなった。
担当弁理士はコメントの冒頭で、「皆様に愛されている商標であることを存じておらず、ご迷惑をおかけ致したこと申し分けございませんでした。」と謝罪を述べた。
その上で、この件の見解について次のように見解を説明。
まず、今回の商標登録出願目的は、「商標を登録者が所有するYouTubeチャンネルで使用すること」である。
出願前にはウェブ検索によりヒット数を確認しており、数万件程度であったという結果から「世間に広く周知されている」レベルではないと判断し、出願手続を進めた。
この段階で、不正を行う目的が確認できていれば、弁理士の義務として当然出願手続を進めるようなことはしていない。
続いて、商標取得に関し、審査官に対しての批判も出ているが、これについては全く的外れな意見だ。
商標登録の出願が公開され、審査が開始されるまでの間には相当の期間が設定されており、出願された内容に問題がある場合は情報提供ができる仕組みが整えられている。
今回の案件についても、適切な期間がとられており、その間に情報提供が行われなかったため、審査官が審査を進めたことについてはなんら瑕疵がない。
また、登録者の権利行使については、登録後の異議申立期間を経過し、異議申立がなかったため行われたものであると考える。
万が一、周知商法独占による利益享受が商標取得目的であれば、不正の目的に該当する可能性はある。
日本では、法的に成立している商標権であれば、法に基づいて対応することができる。
今後、登録者と「ゆっくり茶番劇」は自分の商標であると主張する人物の間で協議が行われ、その結果によっては無効審査が行われるかもしれない。
なお、爆破予告については、警察に通報したということである。
世間の大きな注目を集めるこの案件がどうなるのか気になるところだ。
【オリジナル記事・引用元・参照】
https://news.yahoo.co.jp/articles/020513fab960f19f1ec42f32dd5a0707c393809b
https://news.yahoo.co.jp/articles/667bfaa156913bebb76a7421890eafd35be44f32
* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。
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