米国特許商標庁(USPTO)が現地時間2022年4月5日、Appleが申請していた画面下にTrueDepthカメラシステムを配置する特許を付与したことを、iPhone Maniaが22年4月6日伝えている。
TrueDepthカメラシステムを画面下に配置
Appleが今回取得した特許は、TrueDepthカメラシステムを画面下に配置することでノッチを無くすことを可能にするもの。
下記図表2には、ノッチ(220)のあるディスプレイが描かれており、TrueDepthカメラシステム(221および222)が配置されている。対して、下記図表3ではフロントカメラ部(320)はディスプレイ(310)の下に配置されており、TrueDepthカメラシステム(321および322)は直接見えない。TrueDepthカメラシステム(321および322)の埋め込まれたフロントカメラ部(320)に取り込まれた画像には、2つのフィルターが適用され、ディスプレイ(310)によって引き起こされる画像の歪みを補正する。
下記図表4には、TrueDepthカメラシステムの配置が記されており、カメラ(420)は必ずしもディスプレイパネル(410)に接する必要はないこと、配置部位はディスプレイ表面(417)よりも裏面(418)に近いと特許では説明されている。
ディスプレイに微細な穴を開けて光を透過
下記図表12には、ディスプレイ(1210)に起因する画像の歪みを補正するための2つのフィルターである光学フィルター(1221)とバンドパスフィルター(1222)、レンズ(1223)とカメラ(イメージセンサー:1230)が描かれており、プロセッサ(1240)にて歪み処理を行う。
フロントカメラ部(1200)が埋め込まれた部分のディスプレイ(1210)には、微細な穴(1215)が開けられ、光が透過するように加工されるようだ。これは、レーザーで微細な穴を開けて光を透過させている、Galaxy Z Fold3の画面下埋込み型カメラと同じ仕組みと思われる。ただし、Appleは画面下埋込み型カメラ実現のためにこの方式を採用することはないと韓国メディアが報じていた。
全画面表示が実現するのは早くても2025年と噂
AppleはFace ID機構をディスプレイ下に埋め込む特許を取得しており、2024年モデルのiPhone(仮称:iPhone16)で実現すると噂されている。
しかしながら、TrueDepthカメラシステムを含めて全てをディスプレイ下に埋め込み、全画面表示が実現するのは早くても2025年モデルのiPhone(仮称:iPhone17)まで待つ必要があると、DSCCの最高経営責任者(CEO)であるロス・ヤングが予想していた。
【オリジナル記事・引用元・参照】
ttps://iphone-mania.jp/news-448720/
* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。
関連記事
- iPhone、複数の側面にフレキシブルなディスプレイを搭載か~側面ディスプレイに関する8つ目の特許取得
- 特許はある意味ファンタジー Apple特許から紐解く MacBookキーボードでiPhone充電する未来?
- Apple Watchのデジタルクラウンにカメラを内蔵する特許取得
- iPhone用ケースを変えると操作画面もガラリと変わる?アップルが特許を出願
- iPhoneがますますタフに—Appleが過酷な環境にも耐えられる設計で特許を取得
- iPhone15Proが搭載と噂~Appleがペリスコープレンズに関する特許出願
- アップル、「ペリスコープレンズ」に関する特許取得で iPhone14 Proシリーズに搭載期待
- iPhoneをテレビに向けて直感的にリモコン操作!その関連特許をアップルが登録
- ディスプレイ下埋め込み型光学式指紋認証でAppleが特許取得
- Apple、「計測」アプリの特許を米国とドイツの特許庁で取得