デトロイトトーマツ、100万件の特許・技術情報・出資関係等、膨大な情報を瞬時に可視化する分析ツールの提供を開始


デトロイトトーマツグループのデトロイトトーマツコンサルティング合同会社(東京都千代田区、代表執行役社長:佐瀬真人、以下DTC)は、全世界100万件超の特許・技術情報を軸に、出資・提携関係、財務情報など膨大なデータから、利用者の経営戦略策定に資する的確な情報を分析し瞬時に可視化する、市場動向分析ツール「Napier(ネイピア)」の提供を開始したとDigital PR Platformが22年2月10日伝えている。

昨今、SDGsやSmart X(Smart Energy、Smart City、Smart Healthcareなど)といった業界横断的な課題が事業機会となり、その具体化が事業戦略の巧拙に影響している。また、戦略実現の手段としてのアライアンス・M&Aといったインオーガニック戦略策定、あるいは新規事業開発など、複雑化する事業環境における意思決定のためには、複雑化する対象領域の状況をきめ細かく観察し、大胆に方向づける的確な市場動向把握が必須になっている。
しかしながら、事業の業際が複雑(曖昧)になり、検討すべき対象範囲が広がる中、情報取得が困難な新興国での技術進化も含め、日々更新されていく情報を、ヒトの手で正確に収集することは困難です。結果として、限られた情報から導いた仮説に基づいて意思決定していた実態がある。

そこで、DTCは、当社が培ってきたアナリティクス、AI知見とグローバルのネットワークを背景に、多様なデータソースから得られる膨大で複雑な特許・財務・出資関連の事実情報を瞬時に解析し、開示情報の取得が困難な新興国企業の情報も含め戦略策定に資する情報を可視化し提供する、市場動向分析ツール「Napier」を開発した。

Napierを使うことで企業は、ターゲットとする領域(市場)にどういった企業が参入していて、どこの技術分野の研究開発が活発か、また競合企業がどのような技術・ケイパビリティを有する(スタートアップ含む)企業に重点投資しているのか、といった経営戦略策定に必要な情報を俯瞰的かつ多面的に把握できるようになる。

■Napierの主な特長

・独自アルゴリズムで特許データを将来の注力領域を示す先行指標としてスコア化
・スコア情報を財務・出資情報と紐づけることにより、競合動向とエコシステムを可視化
・競合企業間の出資関係を独自の描画ツールによる可視化により鍵となる企業の発見を支援
・ターゲット企業の投資・出資(ファンド含む)・財務・非財務データを統合的に提供し、資戦略分析を支援
・スコア情報や出資情報の紐づけにより、スタートアップ企業の探索を効率化

■Napierで行える主な分析(イメージ図)

Napierでは、企業が特に事業関心度の高い分野をフォーカスしており、当初はSmart Energy、Smart Factory、自動運転、ドローン、5G、Smart Healthcare、Fintech、セキュリティといった20の注目分野の市場・企業動向の把握を容易にしてる。



【オリジナル記事・引用元・参照】
https://digitalpr.jp/r/55760
https://digital-professionalservice-portal.deloitte.jp/contents/assets/Napier/index.html


Latest Posts 新着記事

10月に出願公開されたAppleの新技術〜Vision Proの「ペルソナ」を支える虹彩検出技術〜

はじめに 今回は、Apple Inc.によって出願され、2025年10月2日に公開された特許公開公報 US 2025/0308145 A1に記載されている、「リアルタイム虹彩検出と拡張」(REAL TIME IRIS DETECTION AND AUGMENTATION)の技術内容、そしてこの技術が搭載されている「Apple Vision Pro」のペルソナ(Persona)機能について詳説してい...

工場を持たずにOEMができる──化粧品DXの答え『OEMDX』誕生

2025年10月31日、化粧品OEM/ODM事業を展開する株式会社プルソワン(大阪府大阪市)は、新サービス「OEMDX(オーイーエムディーエックス)」を正式にリリースした。今回発表されたこのサービスは、化粧品OEM事業を“受託型”から“構築型”へと転換させるためのプラットフォームであり、現在「特許出願中(出願番号:特願2025-095796)」であることも明記されている。 これまでの化粧品OEM業...

特許で動くAI──Anthropicが仕掛けた“知財戦争の号砲”

AI開発ベンチャーのAnthropic(アンソロピック)が、200ページ以上(報道では234〜245ページ)にわたる特許出願(または登録)が明らかになった。その出願・登録文書には、少なくとも「8つ以上の発明(distinct inventions)」が含まれていると言われており、単一の用途やアルゴリズムにとどまらない広範な知財戦略が透けて見える。 本コラムでは、この特許出願の概要と意図、そしてAI...

SoC時代の知財戦争──ホンダと吉利が仕掛ける“車載半導体覇権競争”

自動車産業が「電動化」「自動運転」「ソフトウェア定義車(SDV)」へと急速にシフトするなか、車載半導体・システム・チップ(SoC:System­on­Chip)を巡る知財・開発競争が激化している。特に、ホンダが「車載半導体関連特許を8割増加」させているとの情報が注目されており、同時に中国自動車メーカーが特許活動を爆発的に拡大しているとされる。なかでもジーリー(Geely)が“18倍”という成長率を...

試験から設計へ──鳥大が築くコンクリート凍害評価の新パラダイム

はじめに:なぜ“凍害”がコンクリート耐久性の大きな壁なのか コンクリート構造物が寒冷地・凍結融解環境(凍害)にさらされると、ひび割れ・剥離・かさ上がり・耐荷力低下といった劣化が進行しやすい。例えば水が凍って膨張し、内部ひびを広げる作用や、塩分や融雪剤の影響などが知られている。一方、これらの劣化挙動を実験室で迅速に・かつ実サービスに近づけて評価する試験方法の開発は、長寿命化・メンテナンス軽減の観点か...

Perplexityが切り拓く“発明の民主化”──AI駆動の特許検索ツールが変える知財リサーチの常識

2025年10月、AI検索エンジンの革新者として注目を集めるPerplexity(パープレキシティ)が、全ユーザー向けにAI駆動の特許検索ツールを正式リリースした。 「検索の民主化」を掲げて登場した同社が、ついに特許情報という高度専門領域へ本格参入したことになる。 ChatGPTやGoogleなどが自然言語検索を軸に知識アクセスを競う中で、Perplexityは“事実ベースの知識検索”を強みに急成...

特許が“耳”を動かす──『葬送のフリーレン リカちゃん』が切り開く知財とキャラクター融合の新時代

2025年秋、バンダイとタカラトミーの共同プロジェクトとして、「リカちゃん」シリーズに新たな歴史が刻まれた。 その名も『葬送のフリーレン リカちゃん』。アニメ『葬送のフリーレン』の主人公であるフリーレンの特徴を、ドールとして高精度に再現した特別モデルだ。特徴的な長い耳は、なんと特許出願中の専用パーツ構造によって実現されたという。 「かわいいだけの人形」から、「設計思想と知財の結晶」へ──。今回は、...

“低身長を演出する靴”という逆転発想──特許技術で実現した次世代『トリックシューズ』の衝撃

ファッションと遊び心を兼ね備えた新発想のシューズ「トリックシューズ」が市場に登場した。通常、多くの「シークレットシューズ」や「厚底スニーカー」は身長を高く見せるために設計されるが、本モデルは逆に身長を「低く見せる」ための構造を意図しており、そのためにいくつもの特許技術が組み込まれているという。今回は、このトリックシューズの設計思想・技術構成・使いどころ・注意点などを掘り下げてみたい。 ■ コンセプ...

View more


Summary サマリー

View more

Ranking
Report
ランキングレポート

海外発 知財活用収益ランキング

冒頭の抜粋文章がここに2〜3行程度でここにはいります鶏卵産業用機械を製造する共和機械株式会社は、1959年に日本初の自動洗卵機を開発した会社です。国内外の顧客に向き合い、技術革新を重ね、現在では21か国でその技術が活用されていますり立ちと成功の秘訣を伺いました...

View more



タグ

Popular
Posts
人気記事


Glossary 用語集

一覧を見る