米国特許商標庁(USPTO)は今週、Appleが新たに出願した特許を公開した。これによると、特殊な眼鏡を通してのみiPhoneのコンテンツを表示し、携帯電話の所有者だけが画面に表示される内容を見ることができるように設計された新しいプライバシー機能について言及されているとのことだとiPhone Maniaが21年11月12日伝えている。
出願された特許では、「視覚補正されたグラフィック出力と標準的なグラフィック出力を電子機器に表示することができるシステム」について言及されている。
特許には様々な技術が載せれられているが、中でも興味深いのが「プライバシーアイウェア」に関する説明だ。この特許は「特殊なメガネを通してのみ、iPhoneの画面を見れるようにする」という技術で、この技術が実現されれば、iPhoneの画面を他人に覗き見されることがなくなる。
この特許のウラにある製品の正体は、Appleが開発していると噂されているARグラスかもしれない。プライバシーの重要性をアピールするAppleにとって、このような機能は新しいメガネ型デバイスの格好の売り文句となるだろう。
これはあくまで特許の段階であるため、Appleがこの技術を実際の製品に使用するとは限らないが、しかし、同社のエコシステムにさらなる価値をもたらす技術を開発していることは興味深いことだ、とテック系メディア『9to5Mac』は指摘している。
同メディアによれば、この特許で他にもAppleはFace IDの新たなプロファイルにも取り組んでいることが判明したようだ。このプロファイルでは、ヘアスタイル、ひげ、口ひげ、メガネ、メガネなし、老眼鏡、サングラスなど、ユーザーの顔のユニークな詳細を区別できるとされている。
また、特許公開番号20210350769で、公報を読んでみると、発明の名称は、”SYSTEMS AND METHODS FOR SWITCHING VISION CORRECTION GRAPHICAL OUTPUTS ON DISPLAY OF AN ELECTRIC DEVICE”(電子機器のディスプレイ上で視力矯正に対応したグラフィック出力を切り替えるシステムと方法)となっている。
発明の名称からもわかるように、この発明のポイントは、(Face IDの拡張と考えられる)ユーザーの顔認識において、眼鏡(スマートグラスではありません)の存在を認識して所定の表示設定を選択することにある。
確かに、「特殊なメガネを通してのみ、iPhoneの画面を見れるようにする」技術については書いてある(”privacy eyewear”と称しています)が、実施例の1つとしてさらっと書いてあるだけで(クレームについても最後のクレームであるクレーム20に書いてあるだけ)。”privacy eyewear”を検出した場合には、イメージのぼかし(blur)処理を行い、眼鏡側でそれを打ち消す処理(unblur)を行ってよいくらいしか書かれていない。
「特殊なメガネを通してのみ、iPhoneの画面を見れるようにする」という技術の具体的内容が書かれていないのは上記の記事に限った話ではなく、元々の特許出願の時点でそうである(そもそも、そこはこの特許出願のポイントではなかった)ということになる。
【オリジナル記事・引用元・参照】
https://www.appbank.net/2021/11/12/technology/2151766.php
https://news.yahoo.co.jp/byline/kuriharakiyoshi/20211116-00268303
* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。
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