食事でマスクを外した時、どこに置いていいか分からない--。そんなコロナ禍ならではの悩みを解決しようと、相模原市立桜台小学校6年の嘉手納杏果(ももか)さん(12)が、マスクを衣服やバッグなどに留めるマグネットクリップ「テリッパ」を発明し、相模原市に1000個を寄贈したと毎日新聞が22年2月12日伝えている。
嘉手納さんが取得した特許はこれで五つ目。小さな「発明家」は「人の役に立ちたい」と日々知恵を絞っている。
「テリッパ」の着想を得たのは2020年春ごろ。「マスクをポケットに入れたり机に置いたりするのは衛生的ではない」というニュースを見たことだった。自身も給食の際にマスクをどうすればいいか悩んだ経験があった。マスクケースを常に持ち歩くのは不便で、手軽に保管できる方法を思案した。1カ月ほど試行錯誤を重ね、衣服やバッグに挟むことができるマグネットクリップにたどり着いた。
マスクの口が当たる面を内側にして折りたたむことで感染拡大を防ぐ効果もある。ビニール製で片手で簡単に使うことができ、指をスリッパのようにバンド部分に入れて使うことから「テリッパ」と命名。
20年11月に特許を出願し、21年6月に「マグネットクリップ及びこれを備えたマスクセット並びにマグネットクリップの使用方法」として登録された。製品化にあたっては、外構工事会社を経営する祖父の知俊さん(74)が協力を買って出てくれた。
東京都内の合成樹脂を扱う企業に依頼して21年末に完成。カードケースなどの廃材を使用して作られている。寄贈を受けた相模原市は、子ども食堂などで使う予定という。
嘉手納さんは、幼稚園児のころから物作りや工作が好きだったという。本格的に発明に取り組むようになったのは小学3年生のとき。祖母のさよこさん(72)が洗濯物を取り込む際にいつもハンガーが絡まる様子を見て「どうにかならないか」と思った。
ちょうど理科の授業で磁石について学んだことをヒントに、ハンガー同士を磁石で連結して絡まりを防止する「絡まないハンガー」を発明し、20年3月に初めて特許を取得した。日ごろから「生活で不便と感じたらメモするようにしている」といい、他にも食品の粉末などがジッパーに付着し閉まらなくなることを防ぐ保存袋など、日常生活での悩みを解決する道具を発明してきた。
【オリジナル記事・引用元・参照】
https://mainichi.jp/articles/20220211/k00/00m/040/124000c
https://www.tokyo-np.co.jp/article/162716
* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。
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