機械学習での献立提供プログラム

機械学習での献立提供プログラム

夕食の献立メニュー

自宅でアスリート並みの食事ができる!

キッチンで食事を作る前に必ず行うのは献立を決めること。
主菜は何にしよう?副菜は何品?栄養バランスはもちろん、季節感や、味付けや彩りなど、献立決定のプロセスは色々な要素を絡めた煩雑な作業。毎日続けていくのは大変な労力ですよね。 そんな日々の献立決めに強力な助っ人が登場!それがこの献立提供装置です。栄養面や主菜副菜のバランスはもちろん、最大の特徴は、食材の数、制限時間、料理の手数、道具の使用数、主になる食材の重複を避ける等など、キッチンに立った人が考える実務的な条件をクリアした献立が提案されること!献立を組み立てる数々のルールのなかから適合するものを選び出し、栄養士などの専門家が組み立てる献立にどれくらい近いのかを判定するという技術が使われています。将来的にはお料理ロボットにこの装置を利用させる構想もあります。朝はロボットが用意した完璧な朝ごはんが時間通りにできあがっている!なんて未来もそう遠くはないかも!?

■発明のポイント

従来の料理レシピサービス以上の提案力を実現!
メインの料理に栄養バランスのよいサブメニューを提案する献立提案システムはすでに普及していますが、さらにこの装置では料理にまつわる実務的な条件を献立選択のプロセスに加えています。
具体的には、以下に示す要素を組み合わせ、条件を適切に満たした献立がルールベースで適合されたデータとして特定されます。
・料理に含まれる栄養成分値
・完成させるまでの手順の数
・使用される食材の数
・完成させるまでの時間
・料理区分(主菜、副菜、主食または汁物など)
・料理ジャンル(和風、洋風、中国風、韓国風またはエスニックなど)
・食材(食材の重量など)
・季節性
・所定の調理器具(例えばフライパンなど)が使用されるか
・汁物が入っているか?
・栄養成分(例えばタンパク質など)が主となっているか?
・小鉢料理が入っているか?

ルールベースの適合データがどれだけプロの献立に近いかを判定

ルールベースで適合した献立データは、さらに専門家が「相応しい」か「相応しくない」かを判別したラベルデータを使って機械学習することにより献立判定モデルが生成されます。適合データは適合の判定でも、専門家が未判定だった場合、この献立判定モデルが専門家推奨の献立にどれくらい近いのか(難易度)を判定し、より適合している献立をユーザーに届けることができるのです。

夕食の献立メニュー

料理レシピの提供サービスをグレードアップ!

実用例を見て行きましょう。
例えばスマートフォンやパソコンでメインになる単品料理を選びます。献立提案のアイコンを選ぶとメイン料理に加え2品の副菜が提示されます。これは、その献立全体が一定の基準、=栄養バランスや献立を立てるときに考慮される様々な条件を満たした献立なのかどうかを瞬時に判断し選ばれた副菜が画面上に表示されたものです。知識を蓄えた専門家が優れた献立を提案しても、幾通りものバリエーションを考えるのは大変な作業です。それを一瞬で代替する献立判定プログラムはインターネット上で料理のレシピ等を提供するサービスにより有益です。

夕食の献立メニュー

■概要

発明の名称:献立提供装置、献立提供方法および献立提供プログラム
出願番号:特願2018-36962(P2018-36962)
特許番号:―
出願日:平成30年3月1日(2018.3.1)
公開日:令和1年9月12日(2019.9.12)
登録日:―
出願人:味の素株式会社
経過情報:平成30年3月1日に特許出願され、現時点では出願審査請求はされていません。

<免責事由>
本解説は、主に発明の紹介を主たる目的とするもので、特許権の権利範囲(技術的範囲の解釈)に関する見解及び発明の要旨認定に関する見解を示すものではありません。自社製品がこれらの技術的範囲に属するか否かについては、当社は一切の責任を負いません。技術的範囲の解釈に関する見解及び発明の要旨認定に関する見解については、特許(知的財産)の専門家であるお近くの弁理士にご相談ください。