シャツ折り畳み装置


シャツ折り畳み装置

全自動衣類折りたたみ機ランドロイド

夢の洗濯物折りたたみロボット!

皆さん、「ランドロイド」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
「ランドロイド=ランドリーをするロボット」つまり、洗濯作業を担ってくれるロボットです。洗い終わって乾燥まで済んだ衣類を装置へいれるだけで、自動で折り畳み、仕分けまで行ってくれる超優れモノです。
これまでも衣類の自動折りたたみ装置はありましたが、折りたたむ際に衣類が装置の部材に引っ張られることにより“衣類にダメージをうける”という課題がありました。
今回紹介する特許発明は、装置の部材に「回転機構」を設ける工夫を施すことで、衣類へダメージを与えることなく折りたたむことを可能にしています。また、装置もシンプルでメンテナンス・修理が行いやすく、コストも安価です。
今回の発明は、特にクリーニング店などのお困りごとを解決するソリューションになること間違いなしです。

[membership level=”スタンダード,プロ” show_noaccess=”true”]

■発明のポイント

全自動衣類折りたたみ機ランドロイド

本発明は、シャツなどの衣類を折りたたむ装置に関する発明であって、主に「載置部材(上図31)」、「回転機構」および「板状部材(上図321, 322等)」から構成されます。 まず、シャツなどの衣類(被折りたたみ物)は、載置部材にその一部が垂れ下がるように載置されます。板状部材が、回転機構によって回転させられ載置部材に接近し、載置部材31と第1板状部材321との間でシャツの一部が挟まれることで折りたたまれます。 続いて、第1板状部材321と第2板状部材322の回動によってシャツの他の一部が折りたたまれ、更に第2板状部材322と第3板状部材323の回動により、シャツの残りの部分が折りたたまれます。

全自動衣類折りたたみ機ランドロイド

本発明によれば、衣類へのダメージやストレスを与えにくくすることができます。また、折りたたみ装置の構成を簡略化し、メンテナンス及び修理がしやすく、加えて安価にすることもできます。

■権利範囲

特許成立した請求の範囲(概略)は以下の通りです。
【請求項1】
被折り畳み物の一部が垂れ下がるように載置可能な載置部材と、前記載置部材の第1面を回転させる回転機構と、前記回転機構により前記載置部材を回転させることによって、前記被折り畳み物の一部を前記載置部材の近傍に位置させた後、前記被折り畳み物の一部を挟み込むように前記載置部材側に移動可能な複数の板状部材とを備えた、折り畳み装置。
回転機構を利用した衣類の折りたたみ装置は、本発明の権利範囲に含まれる可能性があり、競合他社は注意する必要があります。

■概要

発明の名称:折り畳み装置、運搬装置、折り畳み方法および載置装置
出願番号:特願2008-534410
特許番号:特許第5147017
出願日:平成19年9月14日(2007.9.14)
登録日:平成24年12月7日(2012.12.7)
出願人 :株式会社アイ.エス.テイ
経過情報:2012年12月7日に特許登録がなされ、現在も登録は維持されています。特許存続期間の満了日は2027年9月14日となっています。

<免責事由>
本解説は、主に発明の紹介を主たる目的とするもので、特許権の権利範囲(技術的範囲の解釈)に関する見解及び発明の要旨認定に関する見解を示すものではありません。自社製品がこれらの技術的範囲に属するか否かについては、当社は一切の責任を負いません。技術的範囲の解釈に関する見解及び発明の要旨認定に関する見解については、特許(知的財産)の専門家であるお近くの弁理士にご相談ください。

[/membership]

Latest Posts 新着記事

「aiwa pen」誕生!端末を選ばない次世代タッチペン登場

株式会社アイワ(aiwa)は、ワコム株式会社が開発した先進的なAES(Active Electrostatic)方式の特許技術を搭載した新製品「aiwa pen(アイワペン)」を、2025年7月3日より全国の家電量販店およびオンラインショップにて販売開始したと発表しました。マルチプロトコル対応によって、Windows・Android・Chromebookなど様々な端末での利用を可能にし、使う端末を...

完全養殖ウナギ、商用化へ前進 水研機構とヤンマーが量産技術を特許化

絶滅危惧種に指定されているニホンウナギの持続的な利用に向けた大きな一歩となる「完全養殖」技術の量産化が、いよいよ現実味を帯びてきた。国の研究機関である水産研究・教育機構(以下、水研機構)と、産業機械メーカーのヤンマーホールディングス(以下、ヤンマー)が共同で開発を進めてきたウナギの完全養殖技術について、両者が関連する特許を取得したことが明らかになった。 これにより、これまで不可能とされていたウナギ...

ミライズ英会話、AI活用の語学教材生成技術で特許取得 EdTech革新が加速

英会話スクール「ミライズ英会話」(運営:株式会社ミライズ、東京都渋谷区)は、AIを活用した「完全パーソナライズ語学教材自動生成技術」に関する特許を、2025年5月に日本国内で正式に取得したと発表した。この技術は、学習者一人ひとりの語学レベルや目的、学習傾向に応じて最適な学習教材をリアルタイムで生成・更新するという、従来にない革新的な仕組みである。 本技術の特許取得により、語学教育における個別最適化...

トランスGG、創薬支援で前進 エクソンヒト化マウスの特許が成立

株式会社トランスジェニック(以下、トランスGG)は、2025年6月、日本国内において「エクソンヒト化マウス」に関する特許が正式に成立したと発表した。本特許は、ヒト疾患の分子機構解析や創薬における薬効評価、毒性試験など、幅広い分野で活用が期待される次世代モデル動物に関するものであり、今後の創薬研究において大きなインパクトを与えるものとなる。 ■ エクソンヒト化マウスとは エクソンヒト化マウスは、マウ...

紙も繊維も“東レの特許にぶつかる”──業界を動かす知財の力とは?

繊維、紙、パルプ業界は、古くから日本の基幹産業の一つとして発展してきました。近年では、環境配慮型の製品開発や高機能素材の開発が加速し、技術競争の主戦場となっています。そんな中、特許という形で技術を押さえることの重要性がかつてないほど高まっており、「特許牽制力」すなわち他社の出願・権利化を妨げる力が、企業競争力の鍵を握る要素として注目されています。 2024年の業界分析において、特許牽制力で群を抜く...

万博で出会う、未来のヒント──“知財”がひらく可能性

2025年に開催される大阪・関西万博は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに掲げ、世界中から最先端の技術、文化、アイデアが集まる祭典です。その中で、ひときわ注目を集めているのが「知的財産(知財)」をテーマにした展示や体験型イベント。普段は馴染みが薄いと感じがちな“知財”の世界を、子どもから大人まで誰もが楽しく学べる機会が広がっています。 知財とは?難しくない、でもとても大事なこと 「知的財産...

ロボットタクシーの現状|自動運転と特許

「ロボットタクシー」の実用化が世界各地で進んでいます。本コラムでは、その現状とメリット・問題点を簡潔にまとめ、特にロボットタクシーを支える特許に焦点を当てて、日本における実用化の可能性を考察してみます。 世界で進むロボットタクシーの実用化 ロボットタクシーの導入は、主に米国と中国で先行しています。 米国 Google系のWaymo(ウェイモ)は、アリゾナ州フェニックスやカリフォルニア州サンフランシ...

6月に出願公開されたAppleの新技術〜顔料/染料レスのカラーマーキング 〜

はじめに 今回のコラムは、2025年6月19日に出願公開された、Appleの特許出願、「Electronic device with a colored marking(カラーマーキングを備えた電子デバイス)」について紹介します。   発明の名称:Electronic device with a colored marking 出願人名:Apple Inc.  公開日:2025年6月19...

View more


Summary サマリー

View more

Ranking
Report
ランキングレポート

中小企業 知財活用収益ランキング

冒頭の抜粋文章がここに2〜3行程度でここにはいります鶏卵産業用機械を製造する共和機械株式会社は、1959年に日本初の自動洗卵機を開発した会社です。国内外の顧客に向き合い、技術革新を重ね、現在では21か国でその技術が活用されていますり立ちと成功の秘訣を伺いました...

View more



タグ

Popular
Posts
人気記事


Glossary 用語集

一覧を見る