パナソニック「PatentSQUARE」が特許情報分析機能を強化、新機能「知財BIダッシュボード」をリリース


パナソニック ソリューションテクノロジー株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:伊藤 一義)は、特許調査支援サービス「PatentSQUARE」に新機能「知財BIダッシュボード」を追加し、2024年9月から提供を開始しました。この新機能により、最大100万件の文献を対象に特許情報を可視化し、経営戦略に役立つ知財情報分析をサポートします。

「知財BIダッシュボード」の概要と特徴

新たに実装された「知財BIダッシュボード」は、特許情報の検索から分析までをPatentSQUARE上で完結させることが可能で、他のツールを使う必要がありません。分析目的に応じた11種類のテンプレートを活用することで、データ収集と整理にかかる時間を大幅に短縮し、網羅的な調査や自社の状況に合わせた分析が実現します。また、独自に分類した文献の活用や、最大100万件までの一括分析が可能です。

開発の背景と目的

近年、企業の知財活動は「守り」から「攻め」の取り組みへと変化しています。知財を経営戦略に生かす「IPランドスケープ」が重要視される中、知財情報の分析が求められています。しかし、具体的な分析手法や大規模データの分析は複雑で、多くのスキルと工数が必要とされます。これらの課題を解決するため、パナソニックは「知財BIダッシュボード」を開発し、調査業務の効率化を図ります。

特長とメリット

  • 11種類の分析テンプレートを用いた簡単操作で、知財情報を迅速に可視化。
  • 社内の独自分類情報を活用し、日常的な競合分析を効率化。
  • 最大100万件の文献を対象に、網羅的でインタラクティブな分析が可能。

パナソニックは、2024年10月に東京ビッグサイトで開催される「2024知財・情報フェア&コンファレンス」にて、「知財BIダッシュボード」を展示します。今後もAI・ICT技術を活用したサービスの開発を進め、特許情報の活用促進に貢献していきます。

キャンペーン情報

PatentSQUAREのコーポレート型およびクラウド型サービスをご契約の方を対象に、初年度の月額利用料を特別価格で提供するキャンペーンを実施中です。詳細は公式サイトをご覧ください。

「PatentSQUARE」とは

「PatentSQUARE」は、特許調査に特化したサービスで、知財担当者だけでなく、技術者や開発者にも使いやすい設計がされています。1992年の提供開始以来、特許調査支援サービスとして、特許登録件数上位100社で高いシェアを誇ります。


Latest Posts 新着記事

10月に出願公開されたAppleの新技術〜Vision Proの「ペルソナ」を支える虹彩検出技術〜

はじめに 今回は、Apple Inc.によって出願され、2025年10月2日に公開された特許公開公報 US 2025/0308145 A1に記載されている、「リアルタイム虹彩検出と拡張」(REAL TIME IRIS DETECTION AND AUGMENTATION)の技術内容、そしてこの技術が搭載されている「Apple Vision Pro」のペルソナ(Persona)機能について詳説してい...

工場を持たずにOEMができる──化粧品DXの答え『OEMDX』誕生

2025年10月31日、化粧品OEM/ODM事業を展開する株式会社プルソワン(大阪府大阪市)は、新サービス「OEMDX(オーイーエムディーエックス)」を正式にリリースした。今回発表されたこのサービスは、化粧品OEM事業を“受託型”から“構築型”へと転換させるためのプラットフォームであり、現在「特許出願中(出願番号:特願2025-095796)」であることも明記されている。 これまでの化粧品OEM業...

特許で動くAI──Anthropicが仕掛けた“知財戦争の号砲”

AI開発ベンチャーのAnthropic(アンソロピック)が、200ページ以上(報道では234〜245ページ)にわたる特許出願(または登録)が明らかになった。その出願・登録文書には、少なくとも「8つ以上の発明(distinct inventions)」が含まれていると言われており、単一の用途やアルゴリズムにとどまらない広範な知財戦略が透けて見える。 本コラムでは、この特許出願の概要と意図、そしてAI...

SoC時代の知財戦争──ホンダと吉利が仕掛ける“車載半導体覇権競争”

自動車産業が「電動化」「自動運転」「ソフトウェア定義車(SDV)」へと急速にシフトするなか、車載半導体・システム・チップ(SoC:System­on­Chip)を巡る知財・開発競争が激化している。特に、ホンダが「車載半導体関連特許を8割増加」させているとの情報が注目されており、同時に中国自動車メーカーが特許活動を爆発的に拡大しているとされる。なかでもジーリー(Geely)が“18倍”という成長率を...

試験から設計へ──鳥大が築くコンクリート凍害評価の新パラダイム

はじめに:なぜ“凍害”がコンクリート耐久性の大きな壁なのか コンクリート構造物が寒冷地・凍結融解環境(凍害)にさらされると、ひび割れ・剥離・かさ上がり・耐荷力低下といった劣化が進行しやすい。例えば水が凍って膨張し、内部ひびを広げる作用や、塩分や融雪剤の影響などが知られている。一方、これらの劣化挙動を実験室で迅速に・かつ実サービスに近づけて評価する試験方法の開発は、長寿命化・メンテナンス軽減の観点か...

Perplexityが切り拓く“発明の民主化”──AI駆動の特許検索ツールが変える知財リサーチの常識

2025年10月、AI検索エンジンの革新者として注目を集めるPerplexity(パープレキシティ)が、全ユーザー向けにAI駆動の特許検索ツールを正式リリースした。 「検索の民主化」を掲げて登場した同社が、ついに特許情報という高度専門領域へ本格参入したことになる。 ChatGPTやGoogleなどが自然言語検索を軸に知識アクセスを競う中で、Perplexityは“事実ベースの知識検索”を強みに急成...

特許が“耳”を動かす──『葬送のフリーレン リカちゃん』が切り開く知財とキャラクター融合の新時代

2025年秋、バンダイとタカラトミーの共同プロジェクトとして、「リカちゃん」シリーズに新たな歴史が刻まれた。 その名も『葬送のフリーレン リカちゃん』。アニメ『葬送のフリーレン』の主人公であるフリーレンの特徴を、ドールとして高精度に再現した特別モデルだ。特徴的な長い耳は、なんと特許出願中の専用パーツ構造によって実現されたという。 「かわいいだけの人形」から、「設計思想と知財の結晶」へ──。今回は、...

“低身長を演出する靴”という逆転発想──特許技術で実現した次世代『トリックシューズ』の衝撃

ファッションと遊び心を兼ね備えた新発想のシューズ「トリックシューズ」が市場に登場した。通常、多くの「シークレットシューズ」や「厚底スニーカー」は身長を高く見せるために設計されるが、本モデルは逆に身長を「低く見せる」ための構造を意図しており、そのためにいくつもの特許技術が組み込まれているという。今回は、このトリックシューズの設計思想・技術構成・使いどころ・注意点などを掘り下げてみたい。 ■ コンセプ...

View more


Summary サマリー

View more

Ranking
Report
ランキングレポート

海外発 知財活用収益ランキング

冒頭の抜粋文章がここに2〜3行程度でここにはいります鶏卵産業用機械を製造する共和機械株式会社は、1959年に日本初の自動洗卵機を開発した会社です。国内外の顧客に向き合い、技術革新を重ね、現在では21か国でその技術が活用されていますり立ちと成功の秘訣を伺いました...

View more



タグ

Popular
Posts
人気記事


Glossary 用語集

一覧を見る