2021年3月18日付けでキヤノンが従来のフォーカスリングの代わりに、タッチパネルを採用することでレンズの仕組みを変える可能性のある興味深い特許出願を公開した。
それはレンズにタッチ操作部を搭載することで、左手を使ってフォーカスエリアの移動やズーム操作が可能になる機能で、特許庁に提出されたデザインによれば、交換レンズの側面に円形のタッチパネルを搭載し、それによって様々な操作を行うもので、例えば、上下方向に動かすことでレンズのフォーカスを変更させたり、ズーム操作を行うことができるような特許となっている。
さらに、下記図内1220のようなボタン。このボタンを押すことで、タッチパネルの機能を切り替えることができるというもの。例えば、あるときはフォーカスリングの役割をして、あるときはズームリングの役割をするように切り替えることができる仕組みのようだ。
た、素早いフォーカスができるように、タッチパネルの円周の部分をタッチしているときには早い速度でフォーカスし、真ん中部分をタッチしているときには遅い速度でフォーカスするといったことも考えられているようだ。
この仕組みがあれば、このタッチパネルだけで、ズーム、絞り、フォーカスの機能が実装できるので、特定の場面では便利に使えそうだ。ズームに関しては、パワーズームはズームに時間がかかるから敬遠されがちだが、動画撮影用途の際には、一定の速度でズームしてくれる機能は撮影手法として便利に使えそうだ。
ただ、この特許は、審査請求が「未請求」になっているため、既知の発明であることを告知するための出願とみなされる可能性も高く、実際に発売される可能性は低いのではないかとも考えられるがどうだろうか。
【引用・参照】
https://mirrorless-camera.info/rumor/8310.html
https://www.gizmodo.jp/2021/03/231849.html
https://asobinet.com/info-patent-canon-lens-for-touch-controls/
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/p0200
* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。
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