製造業向け外観検査AIソリューションを手掛ける、株式会社Pros Cons(本社:東京都江東区 代表:安部 正一郎)は、良品のみの学習で外観検査を実現するAIソフトウェア「Gemini eye」の基本特許(以下、本特許)を取得したことを23年6月22日プレスリリースで公表した。
本特許は、良品のみで学習を行い、不良品を判別する外観検査AIソフトウェアについて取得したものだ。外観検査やAIの専門的な知識を保有しない方でも使いやすいソフトウェア構成にしており、「Gemini eye」として発売。発生頻度の低い不良品ではなく、良品だけを使うことで外観検査の自動化を実現するもの。また、少量やバラツキの多い良品画像でも安定的な不良検出ができる独自のAIアルゴリズムを搭載し、他にはない高精度な外観検査を実現している。
製造現場において、不良品の発生頻度は極めて低い一方で、傷やヘコミ・欠け・打痕などのバリエーションのある不良も絶対に見逃すことはできない。既存の画像処理技術だけでは複雑なルール設定が必要だったり、不良を教え込むAI手法では大量の不良品収集が必要だったり、現場の検査要求に応えるのは一筋縄ではいかなかった。
この現状を打破するため同社は2020年4月、外観検査AI「Gemini eye」を発売。独自開発のAIアルゴリズムを搭載し、不良品を集める必要がなく、良品のみ学習で外観検査ができるソフトウェアだ。本特許により、外観検査業務の更なる効率化を図ることができるようになるとしている。
【特許番号】 特許第7289427号(P7289427)
【登録日】 令和5年6月2日(2023.6.2)
【発明の名称】 プログラム、情報処理方法及び情報処理装置
【特許権者】 【氏名又は名称】株式会社Pros Cons
【発明者】 【氏名】坂田 昌則 【氏名】安部 正一郎
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