
最近のiPhoneは落下に強くなったとアピールしているが、あくまで内部のチップやパーツが故障しにくくなったということで、ボデイや画面に傷を付けないのは難しいこと。本体をむき出しにしていれば、数か月後にはどこかに擦り傷が付くため、ケースの着用は欠かせない。そんなユーザーの嘆きに答えるように、アップルが将来的にiPhoneの表面を傷つきにくくできる特許を取得したとGetNaviwebが23年6月19日伝えている。
この「空間コンポジット(Spatial Composites)」なる特許は、筐体に金属やセラミックを埋め込むというもの。「スマートフォンやスマートウォッチ、タブレット端末は、さまざまな表面と接触することで、端末の表面に傷がつくことがあります」とのことで、まさにキズ対策が目的となっている。
さらに「こうしたデバイスの(筐体の)材料は、強度や外観、耐摩耗性、電磁波シールドなどに関する特性の異なる組み合わせがあり得ます」と述べている。つまり、iPhoneの筐体に使う素材が異なれば、メリットもあればデメリットもあるとしている。
たとえば金属製であれば、へこみや傷、破損に強いものの、デバイスに出入りする無線信号に干渉する可能性がある。その一方セラミックは傷に強く、無線信号にも干渉しないが、もろいかもしれない。かたやプラスチック製であれば電波を透過し、強度も高いが、傷やへこみがつきやすい。
それを踏まえて、アップルはiPhoneの筐体にこれら「摩耗に強い」素材をすべて組み合わせ、傷つきにくくできると主張しています。そのため、これらの素材を10~100ミクロンの間隔で並べ、それぞれの強みを活かすというアプローチです。
この特許が将来のiPhoneに活かされるかどうかは不明だが、アップルが「ユーザーがiPhoneに傷が付くことを嫌がっている」と認識しているのは事実でしょう。
もしも製品に反映されれば、iPhoneをケースに入れず、カギと一緒にポケットに放り込んでいても心配はなさそうだ。しかし、アップルは純正ケースの売上を守るため、技術的には可能だがあえて実装しないということもあり得るかもしれない。
* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。
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