AIが自動で建物構造図の詳細図から特定の領域を切り出す「詳細図自動切り出しAI」~基本特許取得

建設DXサービス「SPIDERPLUS」を提供するスパイダープラス株式会社は、基本特許「詳細図自動切り出しAI」)を業界で初めて取得したと、23年5月16日プレスリリースで公表した。また、同時にスパイダープラスの株価は5日続伸し、16日の取引終了後、この特許取得が買い材料視されている。

本発明は、建物構造図の詳細図から特定の領域を切り出す作業を自動化するAI技術。この活用により、従来同作業に要していた時間を約70%削減することが可能になるとしている。(※効果は同社推定)

同社は、施工管理業務を効率化する「SPIDERPLUS」を、顧客がさらに便利に活用するためのBPOサービス「SPIDERPLUS ASSISTANT」を提供しており、当該BPOサービスにおける配筋検査の事前準備等で本発明の活用を進めている。

また、この発明はBPOサービスでの活用を繰り返すことで機械学習が進み、詳細図の切り出し作業効率自体をも高め、その結果としてBPOサービスの受注可能件数やサービスラインナップの充実を実現し業容拡大に貢献するとしている。

さらに、本発明をBPOサービスに留まらず、SPIDERPLUSで定常的に発生する繰り返しタスクなどの自動化、省人化を実現するなどの顧客向けの機能開発にも応用するとしている。

【特許番号】 特許第7267523号(P7267523)
【登録日】 令和5年4月21日(2023.4.21)
【発明の名称】 詳細図切出システム、詳細図切出方法及びプログラム
【特許権者】 【氏名又は名称】スパイダープラス株式会社
【発明者】 【氏名】駒井 隆也

【要約】 【課題】詳細図に対して、自動でその一部を切り出すことにより、作業効率の向上を図る。
【解決手段】建物構造図の詳細図に対して、所定の領域を切り出す詳細図切出システムは、前記詳細図に設定された第1領域を第1切出データとして切り出したアノテーションデータを取得し、取得した前記アノテーションデータを教師データとして、前記詳細図と、前記第1領域とを対応付けて学習し、学習結果に基づいて、学習済モデルを生成し、新たな詳細図に対して、生成した前記学習済モデルに基づいた第2領域を、第2切出データとして切り出す。

【選択図】図1


【オリジナル記事・引用元・参照】
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000108.000030510.html

* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。