ゲームをプレイする際に欠かせないコントローラーには、さまざまなタイプがある。ボタンやジョグダイヤルが設けられた一般的なコントローラー以外に、「Playdate」の手回しハンドル、拳銃型、ペン型、手袋型、障害者向けの「Microsoft Xbox Adaptive Controller」など。
これに対しソニー傘下のSony Interactive Entertainment(SIE)は、なんと果物のバナナをゲームコントローラーとして利用可能にする技術を考案。この技術は米国特許商標庁(USPTO)に出願され(公開特許番号「US 2021/0031110 A1」)2021年2月4日公開された。
実現するかしないかは別として、「Sony」が“非発光物体”をPlayStationのコントローラーとして使用することができるという驚きの特許を出願していたことが明らかとなった。
これは特殊なカメラを使って“非発光物体”の形状をスキャンすることで、“仮想入力ボタン”をマッピングするというもの。これによりバナナやマグカップ、ペンなど、“非発光物体”であればなんでもPlayStationのコントローラーとしてすぐに利用できるようになるというもの。
この夢のような技術の詳細は米国特許商標庁のデータベースにて閲覧可能で、コントローラー化するにあたり、まずカメラなどで画像データを取得し、そこからユーザーの持った物体に関する輪郭情報を得る。その際、物体の向きも情報として取得しておく。そのうえで、物体の向きが変化したら、変化をゲームに対する操作情報として取り扱う仕組みだ。
クレーム(請求項)のポイントは、物体の認識方法にある。具体的には、物体が発光していないことと、輪郭情報だけで物体を認識することという2点で。さらに物体の画像データをディスプレイに表示し、そのうえに仮想的な操作用ボタンをスーパーインポーズするアイデアにも言及している。この場合は、ユーザーの指の位置や動きなども認識し、実際には存在しないボタンを押してゲームプレイする、といった制御が可能になるとしている。
今回の出願の背景には、通常PlayStationなどの家庭用ゲーム機を購入した際にコントローラーが1つしか付属していないことや、複雑すぎるボタン配置、1つあたりの単価の問題などが、新規参入者にとっては高すぎるハードルになっているとの見解があるようで、特許は登録に至らず公開止まりになるものも少なくないが、なんとも夢のようなアイデアである。
【引用】
https://japan.cnet.com/article/35167393/
【参照】
https://jp.gamesindustry.biz/article/2103/21030301/
https://pdfaiw.uspto.gov/.aiw?PageNum=0&docid=20210031110&IDKey=AB24403D23A3&HomeUrl=http%3A%2F%2Fappft.uspto.gov%2Fnetacgi%2Fnph-Parser%3FSect1%3DPTO1%2526Sect2%3DHITOFF%2526d%3DPG01%2526p%3D1%2526u%3D%25252Fnetahtml%25252FPTO%25252Fsrchnum.html%2526r%3D1%2526f%3DG%2526l%3D50%2526s1%3D%25252220210031110%252522.PGNR.%2526OS%3DDN%2F20210031110%2526RS%3DDN%2F20210031110
* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。
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