Appleは、ユーザーに見せるVR映像で警告する技術を考案し、この技術で米国特許商標庁(USPTO)へ出願。米国時間8月13日に「DETECTING PHYSICAL BOUNDARIES」(公開特許番号「US 2020/0258278 A1」)として公開された。出願日は2020年3月27日。
この特許は、ユーザーに映像を見せることのできる電子デバイスにおいて、周囲に存在する物体との距離に応じて映像の内容を変える技術を説明したもの。具体的なデバイスの種類としては、ウェアラブルデバイスを想定しており、実施例などからVRゴーグルが対象であると読み取れる。デバイスは、何らかの方法で周囲にある物体とデバイスとの間の距離を計測できる。その距離があらかじめ定められた値より小さくなると、ユーザーが物体に近づいたと判断し、見せている映像を変化させることでユーザーに警告する。このように処理して、物体とユーザーの衝突を未然に防ぐというもの。
映像による警告は、見せているVR空間の物体を変化させる方法のほか、デバイスに取り付けたカメラで撮影した実空間の映像へ切り替える方法も考えられる。物体との距離を基準にして、変化の度合いを調整するアイデアにも言及している。さらに、物体へ近づく速度によって変化させ始める距離を変える案にも触れていた。
因みに、Microsoftは、安全なプレイエリアからの逸脱を振動で警告するマットといったアイデアで特許を出願している。
なお、特許とは、技術的アイデアの権利保護を目的とした公的文書で、登録され成立しても、実際の製品やサービスで利用されるとは限らない。さらに、アイデアの存在を公知の事実にする目的で出願され、登録に至らず公開止まりになるものも少なくない。
【参照・引用先】
https://japan.cnet.com/article/35158626/
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