CBDの課題である「苦味」を大幅に軽減~CBDの水溶化技術の開発に成功し、特許取得

CBDの原料供給およびOEM供給を手掛ける創業100年の株式会社吉兆堂(兵庫県神戸市 代表:ミュラー アレキサンダー丈嗣)と、株式会社ヤマサン(東京都豊島区、代表:中原哲也)は約1年半に及ぶ研究開発により、従来のCBDの課題である「苦味」を大幅に軽減したCBDの水溶化技術の開発に成功し、共同特許を取得したことを22年10月31日公表した。

今回新開発した独自素材の大きな特徴は、乳化剤を使っていないため、苦味が無く、飲料や健康食品自体の味を生かしつつ、幅広いレシピに対応可能で、沈殿や油浮きすることなく水中に綺麗に素早く分散することにより、今まで商品化できなかった入浴剤や化粧品の製造が可能となっている。また、タブレットへの打錠に関しても、CBDそのものを使用するよりも褐変が起こりにくく、末端製品の安定性がアップすることとなる。

同社では、OEM・委託製造のご対応、原料販売に対応し、CBD濃度6%で規格化しており、微粉末のため、ドリンク、サプリメント・タブレット打錠・入浴剤の原料・OEM供給にも対応している。また、濃度を下げたスティック分包としての製品化もしており、消費者がドリンクや料理に混ぜるタイプの製品提案も対応可能となっている。
その他の特徴としては、米国とスイス2カ国の提携工場から徹底した品質管理のもと安定供給された、成熟した茎のみを原料に抽出し、第三者機関の分析によってTHC非検出を確認済みであること。また、厚労省の確認を受け正規輸入した後、国内にて水溶性粉体化。さらに半年の加速試験でも沈殿や油浮きせず、常温では半年以上経過してもCBDの減少がほぼないとしている。

特許の概要

【特許番号】特許第7140865号(P7140865)
【登録日】令和4年9月12日(2022.9.12)
【発明の名称】水溶性組成物
【特許権者】 【氏名又は名称】株式会社吉兆堂  株式会社ヤマサン那須研究所
【発明者】【氏名】ミュラーアレキサンダー丈嗣  中原哲也

【発明が解決しようとする課題】
この発明は、上述の問題に鑑みて、カンナビジオールを含有する水溶性組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
この発明は、カンナビジオールと、中鎖脂肪酸油と、油脂包接粉末化基材とを含有し、前記油脂包接粉末化基材として少なくともアカシア食物繊維粉を50重量%以上含有し、テトラヒドロカンナビノールを含有せず、前記カンナビジオールの含有量は、カンナビジオールと中鎖脂肪酸油を混合したカンナビジオール油と油脂包接粉末化剤の合計重量を100として1~15重量%であり、前記油脂包接粉末化基材の含有量は、50~90重量%である水溶性組成物であることを特徴とする。
【発明の効果】
この発明により、カンナビジオールを含有する水溶性組成物を提供することができる。

■ちなみにCBDとは
CBDとは、Cannabidiol(カンナビジオール)の略称で、大麻からとれる成分のカンナビノイドで、麻(大麻草)の茎や種子から抽出される。精神へ与える作用(精神作用)や中毒性がないことで、医療や健康・美容業界から注目されている成分。

日本では大麻は、麻薬の一種として法律で禁止されている。大麻取締法第一条では「大麻とは、大麻草(カンナビス・サティバ・エル)及びその製品をいう。ただし、大麻草の成熟した茎及びその製品(樹脂を除く)、並びに大麻草の種子及びその製品を除く。」と記述がある。

大麻草由来の物でも合法的に販売されている物は多い。例えば鳥のえさや七味唐辛子の中に含まれている麻の実は、加熱処理を施すことで合法的に販売できる。また、大麻草由来であっても日本で販売されているCBDは、厚生労働省・検疫所に成分分析表・製造工程表などを提出し、成熟した茎や種子を原料としていることを証明されているため合法で販売が可能となっている。


【オリジナル記事・引用元・参照】
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000102779.html
https://www.kitchodo.com/cbd

* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。

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