アバターの本人確認を顔認証で可能に、さらにメタバース環境で簡単にコラボ動画を作成 — 注目の特許2種


株式会社キッズプレート(本社:東京都中央区、代表:茂出木謙太郎)は、同社が運営する仮想カメラソフトウェア「NICE CAMERA」に関連して、「プログラム、情報処理方法、情報処理装置、および情報処理システム」について2種の特許を取得したことを22年10月5日公表した。

そのひとつの特許内容が、仮想カメラソフトウェアがメタバースとしての機能を実行させる技術(特許番号:特許第7133257号)で、同社の仮想カメラシステム「NICE CAMERA」使用時において、ユーザをアバターにした映像データを様々なオンラインビデオコミュニケーションツールへ出力する事が出来、尚且つ複数のユーザのアバターを1つの仮想空間内に表示し、合成したデータをアプリケーションに出力させる技術。

これにより、ZOOMやTEAMSなどでもコラボ動画を簡単に配信することが可能になり、また、実写とアバターの合成も簡単に作成が可能となる

さらにもうひとつの特許内容が、他のユーザが使用する端末の画面に、顔を出さずに本人確認が可能となる技術(特許番号:特許第7131869号)で、これは、オンラインミーティング等の通信システムにおけるセキュリティ向上の為、顔を出さずに信頼性の高い本人確認を可能にしたもの。

所定の時間内に再度の顔認証を実行させる事ができるようになり、なりすましの防止や安全性の確保に役立つ機能だ。

こうした特許技術を持つ同社が運営する仮想カメラソフトウェア「NICE CAMERA」は、PC1台あれば、Zoomなどのあらゆるリモート会議システムや、配信サイトで、簡単にアバター操作ができるアプリ。ヘッドマウントディスプレイやモーションキャプチャなどの装着の必要が不用でPC内蔵のWEBカメラによって、顔の動きや表情、上半身の動きを読み取り、アバターに反映することが可能だ。

さらに、他人の通話画面にアバターで移動できるコネクト機能により、リモート通話画面のメタバース化も楽しめ、単なるアバターを動かすだけのアプリと違い、メタバース空間を意識したアバターを使ったリモート演出アプリとなっている。アバターを利用した受付システム、学校や塾のオンライン授業、VTuber活動などに幅広く利用できるアプリだ。


【オリジナル記事・引用元・参照】
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000021558.html


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