AppleのMR(複合現実)ヘッドセットでは見えないものがどのように可視化されるのか~特許出願から明らかに

米国特許商標庁(USPTO)は、Appleにより申請された新たな特許の出願内容を公開した。この特許出願には、Appleが開発中と噂されている複合現実(Mixed Reality)ヘッドセットに関する技術について記されているとiPhone Maniaが22年9月15伝えている。

ここでのMR(複合現実)とはMixed Realityの略で、ARとVRを組み合わせたような技術であり、現実世界と仮想世界の座標空間を精緻に重ね合わせる事で、現実世界と仮想世界を同時に体験可能にするもので、Microsoft社のHoloLensなどのシースルー型と呼ばれるヘッドマウントディスプレイ(HMD)や、カメラ付きのVRヘッドセットなどを装着することで実現する。VRでは難しい歩き回るといった動作も、現実世界をベースにするMRでは実現可能となる。

今回公開されたAppleの特許出願には、MRヘッドセットで検出された目に見えないものがどのように可視化され得るかが記されている。

目に見えないものとは、例えば、Wi-Fi信号などの電磁信号、暖房、換気、空調システム(HVAC)からの空気の流れ、物体や流体または気体の温度、ペットのために作成された可聴フェンス、楽器によって生成された音、場所はわかっているものの他の物体によって見えなくなっているものなどが挙げられる。

また、特許技術では、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、スマートグラス、または他のアイウェアが(専門のセンサーを介して)目に見えない現象を検出した場合、ユーザーが超音波ピッチの範囲を実際に見たり、危険なガスが実際に視界内のどこにあるかを見えるようにしてくれる。

特許図面3では、超音波フェンス装置によって生成された見えない超音波フェンスの可視化の例が示されている。

特許出願では、必ずしも従来のようなヘッドセットが想定されているわけではなく、HMD、投影型システム、ヘッドアップディスプレイ(HUD)、ディスプレイ機能を統合した車両のフロントガラス、ディスプレイ機能を統合した窓、人の目に装着するように設計されたレンズとして形成されたディスプレイ(例えば、コンタクトレンズのようなもの)、ヘッドフォン/イヤフォン、スピーカーアレイ、入力システム(例えば、触覚フィードバック付き/なしの装着型/携帯型コントローラー)、スマートフォン、タブレット、デスクトップ/ラップトップパソコンといった様々な形態が想定されている。


【オリジナル記事・引用元・参照】
https://iphone-mania.jp/news-487418/

* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。