神戸市在住の高校2年生・樫原優衣さん(16歳)が考案した学習アイテム「エビングハウスフセン」が、現役学生が開発した画期的なアイテムとして話題を呼び、大丸東京店の「明日見世」で6月29日より展開されることが決定。
優衣さんに同商品についてお話を関西発のまいどなニュースが22年6月28日次のように伝えている。
画期的なフセンとは?
記憶学習を効率的に行えるようにと優衣さんが考案した「エビングハウスフセン」は、見た目は至ってシンプルな付箋。しかし、付箋の下部には1~31まで番号が振られており、その上にはそれぞれ異なる数字が3つずつ記載されている…、一見どう使うか分からないこの付箋がなんとも画期的なのだ。
まず、下に振られた1~31の数字は学習日を表している。そして上の数字はその箇所を復習する日付で翌日、1週間後、4週間後の日付だという。
例えば、7月1日に勉強したノートや教科書のページに1の数字が書かれた付箋を張り付ける。そして翌日の2日、1週間後の8日、4週間後の29日に再びその箇所を学習するという使い方だ。ドイツの心理学者であるヘルマン・エビングハウスが提唱した、人間の記憶の忘却曲線に基づきその日数に基づいて決定したという。
飛び出た付箋で学習予定日が可視化されているので復習日が明瞭、かつ数字の部分はミシン目がついており切り離せることから「この日はやったっけ?」と忘れる心配もない。シンプルながらも機能性に長けた学習アイテムということだ。
優衣さん「学年120人に配って…」
着想は優衣さんが小学生のときのテキストに掲載されていた、エビングハウスの忘却曲線から。復習するタイミングを管理するために親御さんが31日分のファイルを用意していたが、中学生になってからは優衣さん自身でスケジュール帳などで復習時期を管理。
しかし効率的でなかったことから、復習予定日を書いた付箋を3枚重ねて使っており、これが「エビングハウスフセン」の前身となった。そして改良を重ねて、現在のような日付を記載した1枚の付箋にするというスタイルに。高校1年生の春に学校から出された「1年間の探究活動と論文」という課題の題材になればと、親御さんの助言を受けて「エビングハウスフセン」の特許取得へと動き出したという。
エビングハウスフセンの使用例。赤い丸のなかの数字が4週間後の日付となっており、3回目の復習をこの日に行うのだそう
さらに、「エビングハウスフセン」の使い心地を試してもらうべく、「(自分の同級生である)学年120人に配って試してもらいました」と優衣さん。「褒めてもらったり、もう少しカラフルな方がいいんじゃない?とか、フセンを貼ったテキストを鞄に入れるとミシン目でちぎれてしまう、などたくさんの意見が聞けました」と振り返る。
今年4月11日には特許も取得し、雑貨などを扱う「CHOOSEBASE SHIBUYA」で販売。話題が話題を呼び、総合ランキング1位を獲得するほどの売れ行きだった。優衣さんは「まったく予想していなかったので驚きました。多くの方に手に取ってもらえてうれしいです」と笑顔を見せた。
ノートを閉じると復習予定日がぴょこっと見えます
「エビングハウスフセン」の次なる展望は?
次なる学習アイテムのアイデアについて、「エビングハウスフセンを海外でも販売できたらと、海外の特許準備も進めています」。さらに、「エビングハウスフセンと連動して使えるスマホのアプリがあればいいなと考えています」と優衣さん。
フセンをスマホで読み込んで本人が学習履歴を管理することはもちろん、お父さんは「どれくらいの時間勉強しているのか可視化できれば親としても安心。子どもと親で志望校を相談するのにも役立つのでは」と、親目線での使い道も想定しているという。
ちなみに、優衣さんに将来の夢を尋ねてみたところ、医療の道を志しているとのこと。フセンを活用して勉強に励む優衣さんの将来が楽しみだ。
【オリジナル記事・引用元・参照】
https://maidonanews.jp/article/14652681
* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。
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