飲酒運転は、米国で52分に1人が死亡する原因となっている。アップルはこうした事態を防ぐべく、iPhoneやApple Watchが車のキーになる「CarKey」に、アルコール検知機能を持たせる特許を出願していることが明らかとなったとPHILEWEBは22年5月6日伝えている。
CarKeyとは、NFC(近距離無線通信)により車と通信し、デバイスを車のキー代わりとする機能のことだ。アップルが2020年のWWDC(世界開発者会議)にて発表したもので、NFCベースの第1世代のほか、UWB(超広帯域無線)技術を使った第2世代も予告している。
第1世代はiPhoneを車内のNFCリーダーの上に置く必要があるが、第2世代はバッグやポケットの中に入れたままロック解除ができる。なお、本機能を使うにはiPhone XR以降、または
Apple Watch Series 5以降が必須。車側の対応も当然必要であり、当初はBMWの一部モデルに限られていたが、他のメーカーにも徐々に広がりつつある。
米特許商標庁(USPTO)が最近公開したアップルの特許出願は、Car Key機能を拡張して、アルコール検知器と連携させるものだ。体内の残留アルコール濃度の数値が高すぎれば、ドアのロック解除を拒否するか、車内に入れても発進できなくする仕組みが説明されている。
より具体的には、1つ以上のロック解除基準を設ける。その中には生体認証基準、たとえば閾値未満の血中アルコール値を含めることができ、ロック解除の入力を検知するとアルコール検知器(デバイスと無線あるいは有線通信している装置など)に息を吹きかけるようユーザに通知する、というぐあいだ。
米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)は、1日に約28人が飲酒運転による事故で死亡しており、2019年には1万142人が命を落としたと警鐘を鳴らしているという。アルコール検知器はそう高価なものではないため、CarKeyに対応するような高級車であれば、標準装備となる未来がやって来るのかもしれない。
【オリジナル記事・引用元・参照】
https://nordot.app/895201636065624064?c=581736863522489441
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