PCを使う場合、カーソルやマウスポインターを動かしたり、描画ソフト上のオブジェクトを動かしたりして、対象物の移動操作を頻繁に実行する。このような操作を指示する方法としては、マウスやトラックパッド、トラックボール、ジョイスティック、トラックポイントなど、多種多様なUIデバイスが使われる。
これに対し、Appleは人さし指にはめ、残りの指でさまざまな操作を実行可能にするUIデバイスを考案。この技術を米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間3月15日に「FINGER-WEARABLE INPUT ASSEMBLY FOR CONTROLLING AN ELECTRONIC DEVICE」(特許番号「US 11,275,456 B2」)として登録されたことを、CNET Japanは22年3月18日伝えている。出願日は2020年3月30日、公開日は2021年4月1日(公開特許番号「US 2021/0096660 A1」)。
この特許は、穴の開けられた直方体型デバイスを人さし指に装着し、穴のない残り4面を人さし指以外の指で触れるなどして、ほかの電子機器を操作する技術に関するもの。ただし、クレーム(請求項)では「first digit」(親指)に装着すると書いてあるが、クレームや実施例、図面などの内容から判断して「second digit」(人さし指)の誤記と考えられる。そこで、当記事は人さし指として処理した。
穴のない各面には、指の接触を検知できるセンサーなどが設けられている。たとえば、ある面に触れたらPCのカーソルを下に動かし、別の面に触れたら右に動かす、といった制御が可能だ。複数の面を同時に触れる、触れたままにするなど、触れ方に応じてクリックやドラッグなど、異なる操作も割り当てられるだろう。
なお、特許とは、技術的アイデアの権利保護を目的とした公的文書である。登録されて成立しても、実際の製品やサービスで利用されるとは限らない。さらに、アイデアの存在を公知の事実にする目的で出願され、登録に至らず公開止まりになるものも少なくない。
【オリジナル記事・引用元・参照】
https://japan.cnet.com/article/35185090/
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