VR向けのフォービエイテッド・レンダリングと思われるソニーの新たな出願特許が判明したと、バーチャルで選ぶ・楽しむエンタメメディアMoguLiveが21年11月15日次のように伝えている。
今回確認された特許の正式名称は「トランスミッションのための圧縮イメージを対象とした、対象領域(ROI) を調節するためのアイトラッキング(EYE TRACKING TO ADJUST REGION – OF – INTEREST ( ROI ) FOR COMPRESSING IMAGES FOR TRANSMISSION) 」。米国特許商標庁(USPTO)には21年9月に特許が公開されている。
フォービエイテッド・レンダリングとは、画面をレンダリングする際、人の中心視野ほど高解像度で、そして視野の外側に行くに従って低解像度で描画する手法。
高解像度のレンダリングを、必要十分な領域にとどめることで、ハードウェアにかかる描画処理の負担を大幅に軽減させることができる。
特許には、システムの働きを示す概略図(下記)も含まれており、左側の画像では全体が高解像度になっているのに対して、右側は中心部だけが高ディテール。
特許によれば「リアルタイム・グラフィックレンダリングのフォービエイテッド・テッセレーションを活用、ディテールはROIのための3Dメッシュから追加されたり減算されることがある」とのこと。
2021年11月現在、次世代VRシステムの詳細な仕様は明らかになっていない。ただ2021年5月の米メディアUploadVRは、同システムに、フォービエイテッド・レンダリングなどが実装されると報じている。今回確認された特許は、情報を裏付けるものなのか。SIE(ソニー)の正式な発表が待ち遠しい。
【オリジナル記事・引用元・参照】
https://www.moguravr.com/sony-vr-patent-3/
https://patentimages.storage.googleapis.com/76/e8/ba/82d4226a7270f3/US20210303067A1.pdf
* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。
関連記事
- 2022年度 「精密機器業界 特許資産規模ランキング」~ 1位はキヤノン、2位リコー、3位セイコーエプソン
- ライブなどで観客が飛び跳ねる振動を柔らかく~重たい梁で「縦ノリ」対策、日建設計が特許取得
- 法律の専門家とAI技術で難しい特許出願が簡単に! 新サービス『みんなの特許』が開始される。
- 東工大発ベンチャー、ノートPCでも稼働の日本発高機能AI~国内外で特許取得し気候変動や労働力不足に挑む
- 特許取得のBLDCモーターで軽量なのに大風量~軽量でプラス&マイナスイオンが髪を乾かすたびにツヤ髪
- Apple、iPadをスマートハブとして活用か?〜機能を拡張可能なモジュラー式カバーの特許取得
- GCC(湾岸協力会議)特許庁が2023年1月から特許出願の受け付けと審査を再開
- Apple Pencil(第3世代)、色や質感を読み取るための光学センサーをペンに内蔵か~特許申請
- CRM連携、音声感情認識、トピック判定と対話要約~レブコム、音声解析AI電話に関する特許を3件取得
- ヘッドホンに代わるかも~Apple、スマートアイマスク「Sleep Mask」開発も、新たなデバイスで特許取得