特許を申請すると、別の特許を引用して新たな特許が拒絶されることがある。このような、拒絶理由として引用された特許件数の多い企業には「他社牽制力」とされる。
特許分析サービスを展開する株式会社パテント・リザルトは、独自に分類した自動車部品業界の企業を対象に、2019年に他社特許への拒絶理由として引用された特許件数を企業別に集計し、『自動車部品業界 他社牽制力ランキング2019』をまとめ、2020年7月20日に発表している。
それによると、自動車部品業界で2019年に特許が引用された企業トップ3は、デンソー、住友電装、日立オートモティブシステムズとなっている。
引用されたデンソーの特許数は5211で、2位住友電装1057の約5倍だ。3位日立オートモティブシステムズは975。これらの企業は技術開発において、競合他社が権利化するときに阻害要因となる、先行技術を多数保有している先進的な企業といえる。
1位のデンソー、最も引用された特許は「車両用情報提供装置」に関する技術だ。トヨタ自動車の5件、本田技研工業の2件など、計10件の審査過程で引用された。
このほかには、ADEKAとの共同出願である「非水電解液二次電池電極用バインダー」に関する技術も拒絶理由として引用された件数が多い。
デンソーの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は、トヨタ自動車(309件)だ。次いで三菱電機(233件)、本田技研工業(209件)となっている。
なおランキングの集計対象は、日本特許庁に特許出願され、2019年12月までに公開されたすべての特許のうち、2019年1月から12月末までの期間に拒絶理由(拒絶理由通知または拒絶査定)として引用された特許を抽出している。
【オリジナル記事、引用元、参照】
https://response.jp/article/2020/07/20/336725.html
https://www.patentresult.co.jp/news/2021/07/fcitamp.html
https://news.yahoo.co.jp/articles/6cc9e13e3898b43a1a28f810ef82ad3dafe52df8
* AIトピックでは、知的財産に関する最新のトピック情報をAIにより要約し、さらに+VISION編集部の編集を経て掲載しています。
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