はじめに:冷凍食品との“温め差”にもう悩まない
仕事や家事、勉強に忙しい現代人にとって、電子レンジでの「冷凍食品あたため」は日常の定番です。
しかし、チンした自動あたためを開けた瞬間…
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外側が熱くなりすぎて口にやけどしそう
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中心部がまだ冷たくて食べられない
そんな“加熱ムラ”に悩まされた経験は、誰しも一度はあるはずです。
この加熱ムラの原因は、電子レンジの加熱方式と「氷」の性質の違いにあります。電子レンジはマイクロ波で食品中の水分分子を振動・発熱させて加熱しますが、凍った水(氷)はマイクロ波を吸収しにくく、温まりにくいのです。一方で解凍された部分は急速に加熱されるため、結果としてムラが発生してしまいます。
ニトリ新製品「冷食シェフレンジ」とは?
この問題を根本から解決するべく、ニトリが2025年8月上旬に発売したのが、特許出願中の独自技術を搭載した電子レンジ「冷食シェフレンジ(型番:BK2G01)」です。
主な特徴
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特許出願中の独自加熱プログラム
出力を段階的かつ断続的に制御し、赤外線センサーで温度を検知することで冷凍食品内部のムラを均一化。 -
赤外線センサー搭載
庫内の表面温度をリアルタイムで計測。「自動あたため(ダイレクトスタート)」で最適な加熱を自動実行。 -
専用ワンタッチボタン
「ごはん」「お弁当」「飲み物」「惣菜パン」など、頻用食品に特化した設定を搭載。 -
時短加熱モード(900W)
最大900Wの高出力で一時的に加熱し、時間短縮を可能に。 -
庫内フラット構造
凹凸がなく、清掃も簡単。
スペックと価格
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発売日:2025年8月上旬
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価格:19,900円(税込)
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カラー:ホワイト/ブラック
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庫内容量:約22L(外形寸法:495×410×302mm、庫内有効寸法:335×332×229mm)
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電源:AC100V(50/60Hz)、消費電力1,400W
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出力:900/600/500/200W相当
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重量:約9.7kg、コード長:約1.5m
実際の加熱ムラ比較
ニトリの実験では、市販ドリアを使って加熱テストを実施。従来機種では中央が冷たいまま残ることが多かったのに対し、「冷食シェフレンジ」では中央・外側ともに均一に温まる結果が得られました。これにより、やけどや半解凍のリスクが大幅に減少します。
なぜムラが抑えられるのか?
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出力制御の細やかさ
従来の一定出力加熱とは異なり、断続的に出力を変化させることで、解凍部分と凍結部分をバランスよく加熱。 -
赤外線温度センシング
リアルタイムで温度を測定し、高温になりすぎた部分には出力を抑制。結果として全体の温度差が小さくなる。
おすすめ利用者層
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冷凍食品を日常的に使う一人暮らしの方
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忙しい朝昼に時短でおいしく食べたい人
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子育て世帯(子どもにも安心して提供可能)
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老人ホームや介護現場など、大量加熱時でも均一な温度を保ちたい現場
注意点と使い方のコツ
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加熱時間は若干長めになる場合あり
最適化のため、パッケージ表記時間より長くなることも。 -
食品配置を工夫
チャーハンなどは平らに盛り、中央部を少し凹ませるとより均一加熱に。 -
容器形状による影響
センサー感知が難しい容器の場合は、説明書推奨の配置が望ましい。
総評:冷凍食品“仕上げ”の新時代
「冷食シェフレンジ」は、約2万円という手頃な価格でありながら、特許出願中の高度な加熱制御を搭載。赤外線センサーとの組み合わせにより、これまで避けられなかった加熱ムラを大幅に軽減しました。
冷凍食品をよりおいしく、安心して食べられる環境を提供するこのレンジは、一人暮らしから大家族まで幅広く活躍できる一台と言えます。