貯水と発電ができる棚

特許内容の解説

日常使いの棚に、液体を保存するための密閉空間を取り入れた発明です。天板部分の内部に第1空間部があって、柱部にはそれと連通する第2空間部が設けられています。これらの空間部には、水をしっかりと保持できるように、水密に作られています。

それだけではなく、棚自体が発電機能まで持っていること。内部に貯蔵された水を使って電力を生み出すことが可能です。もし大きな災害が起きたとき、この棚があれば、生活用水の確保はもちろん、電源も確保できるわけですから、まさに一石二鳥の発明と言えます。

内部の水量はセンサで検出でき、液量表示機能もあるため、いつでも水の残量をチェックできます。耐食性を持つ内壁や、追加の第3空間部を有する壁部を備えており、棚全体が非常に堅牢に作られています。

そして、内部に貯蔵されている水を利用した発電部を備えているため、電池が切れたり、電源がなくなるといった心配もありません。ちょっとした照明や遭難信号の発信装置としても使えます。

災害時だけでなく、普段から防災意識を持って生活している方にとっては、非常に心強いアイテムになるはずです。通常の棚としての機能を損なうことなく、日々の生活に溶け込みつつ、いざという時には大きな力を発揮してくれる。まさに新しい時代のニーズに応える画期的な発明です。

アピールポイント

製品のマンネリ化が顕著な「棚」という分野において、効率的で革新的な機能を持ち、市場で勝ち抜くために必要な特許を取得した製品です。

サイズに限らず、既存の「棚」の足や天板は、既に中空素材を使用されている物も多く、それらを密閉構造にしてキャップやノズル等を装着させ、液体が漏れない水筒やペットボトルのような形状として、注入抽出が容易な構造にする事で完成させることが出来ます。

天板と足等の組み合わせ部分においては、連通(れんつう)、別体、素材(ABS樹脂・金属等)問わず、内容物(液体とその種類・個体)に限らず取得された特許となっているため、水以外の液体・個体等の食糧をも骨格へ収納できる「棚」が生産可能になっております。

自然大災害における被災者の最重要課題である水の確保に寄り添いつつも、同じような「不便な状況」で営むキャンプ等のアウトドアを楽しむ人々の助けにもなりつつ、日頃から普通の棚やテーブルとして使用ができる上、様々な分野の生産者に応用が利く工業製品となります。

大手販売店、カー用品店のアウトドア製品販売コーナーへも新たな進出が可能となり、次なる市場を開拓することができます。

複雑な形状をしているバイクの骨格フレームにはエンジンオイルが入る中空構造になっているものが多くあります。そこから、エンジンにオイルを供給して潤滑や冷却を促す循環方式となっています。

いいかえると、バイクの【フレーム】を「棚やラック」に置き換えるならば、【エンジン】は「置くもの」となり、液体を供給するという考え方もできます。そのため、「植物の育成棚」として、骨格フレームに複数の穴を空け、定期的に水を散布する仕組みとして利用可能です。

また、パソコンやサーバー等もエンジン同様に熱源となり、備え付けのファンから熱風を排出し、室温も電気代も上がってパフォーマンスに影響を与えますが、パソコンラックやサーバーキャビネットに水を循環させて冷却する考え方も出来るという訳です。これらは、必ずしも水道水を使う事を前提とはせずに、「雨水や雪解け水」を外付けタンクがら圧送して入水するシステムを採用すれば、経費も節約でき、地球環境にも適した新しい発想であると言えるのです。

その一方で、バイクフレームは常に振動を受けたりと過酷な条件下にさらされており、複雑な曲線の骨格フレームの中空構造である為、強度を含めた生産コストも高くなります。それに比べ、棚(ラック、ショーケース、キャビネット、シェルフ、ロッカー、飾り台等)は、ほぼ直線で構成されており、使用条件もバイクとは異なり過酷とは言えません。いわば、現実的な生産性とニーズに則した、採算の合う物であると言えます。

たとえば、一番単純な構造でワンピース物の水が入る棚が一つだけ家庭の軒先や物置やガレージにあれば、ボヤ騒ぎや、いざというときに救助や断水復旧までの一時しのぎになります。

ほかにも、海難事故で海上に取り残された場合、飲み水が不足しがちになる上、船酔いで「嘔吐や下痢による脱水症状」もおこる為、旅客船舶に設置する意義はあると考えられます。

とりわけ、オリンピックや万博など、世界各国から想定し辛い人数が集まるイベント会場などで災害が発生した場合は、強奪など治安が崩壊する可能性もある為、水分確保や消火活動に役立たせることもできます。いわゆる、イベント会場用のプラステック素材で出来た簡易製品を、スタッフルーム等に設置するという考え方です。

つまるところ、災害が起きてしまってからでは遅いということです。このように、様々な用途が考えられるのが特徴です。

本発明は、2022年7月21日に「(株)ニフコグループ主催新商品新規事業開発プロジェクト(NIFCO Mobility Challenge)奨励賞」を受賞した特許であり、注目の製品予備軍の一つとなっております。

製品イメージ

貯水ラック①

貯水ラック②

特許の活用イメージ

  • 水に食塩とマグネシウムを加えて発電から充電もできる棚へと発展(*特許取得済)
  • 雨水を循環できるポンプを繋げ、発熱するサーバーやグラフィックボード等の冷却棚に
  • 熱伝導でお湯を入れて温めたり冷水で冷やすことで料理を常に美味しく保つ
  • 救急車の装備、あるいは病院手術台などの大量の消毒が必要な場合にも有用

  • 食品加工業者等、生き物の血や内臓、科学物質を作業台の上で効率よく洗浄
  • 生花や青果の自動水散布プラント棚
  • エンジンドローンの燃料補給PIT等(防衛軍事用・広大な畑等の農薬散布や肥料の散布用ドローン)

  • 総合分析
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  • 解説動画
  • コメント
  • 特許概要

特許取得国:

適正価格

譲渡の場合:2億~10億程度(*規模を考慮)
ライセンス:3~10%程度(*規模を考慮)
*通常実施権・専用実施権により変動制とさせて頂きます。

希望条件

打合せの上、正式な書面を取り交わします。

適正ジャンル

特許取得国:

特許取得国:

希望価格

譲渡の場合:2億~10億程度(*規模を考慮)
ライセンス:3~10%程度(*規模を考慮)
*通常実施権・専用実施権により変動制とさせて頂きます。

希望条件

打合せの上、正式な書面を取り交わします。

#発明者コメント

使用できる状況を挙げだすとキリが無い程「拡張性のある特許」となっております。
世の中はいつ災害が起きてもおかしくない状況にあると思いますので、先ずは「のど元過ぎれば熱さ忘れる」という状況を打破し、一日も早くこのような製品が出来る様に私自身も様々な方法でアプローチにチャレンジしております。
いつか必ず世の中に普及する特許であると確信しておりますので、先見性のある企業様はいち早くご連絡下さいませ。宜しくお願い申し上げます。

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出願番号特願2019-027953
出願日2019/2/20
出願人瀬間 義典
登録番号特許第6625253号
特許権者 瀬間 義典
発明の名称
技術分野生活・文化、機械・加工、電気・電子
機能安全・福祉対策、環境・リサイクル対策、加熱・冷却
適用製品水等が貯蔵でき食塩とマグネシウムを加え発電もできる棚、ラック、ショーケース、キャビネット、シェルフ、ロッカー、飾り台等
目的防火防災の目的のほか、キャンプやキャンピングカーへの装備、サーバーラックや植物育成プランター等、様々な利用方法が考えられます。 これらは、身近で使用するものに、利便性と安心の役割をセットにする事ができます。 水は「生命のみなもと」です。 事実、被災直後の男女へのアンケートにて「本当に困った事の最多数」は、「水の確保・持ち運び」であったという調査結果が出ております。 (*ライフレンジャー調べ/有効回答数541人) よって、老人、子供、ペットは、もっと手軽に水を確保しなければなりません。
効果避難所となりえる大型施設には「多くの水量」も必要です。 その点でも、「飲料水」と「生活用水」が必ず必要になります。 つまり、広いスペースは有効な貯水面積となり、水の入れ替えやメンテナンスもビジネスモデルとなりえます。 さらに、新しい改良製品への導入提案がスムーズになります。 その結果として、おたがいに「安心で健全なビジネスサイクル」を作ることができます。 様々なサイズのものを製品化し、一般企業をはじめ、国や行政、地方自治体と連携し、各所に備えていただく価値があります。
技術概要1:図はあくまで簡略化して示したものであり、既存製品に同様の機能を持たせることも可能。 2:直火に当てると溶ける強化プラステックなどを使用したものは、消火器やスプリンクラーのない場所に設置しておき、火元に投げ込めば中味の水が漏れ出すように工夫する。 3:熱を帯びるスーパーコンピューターのCPU、GPU、HDD、ASIC、デジタルサーバー、OA機器、マザーボードを置くラックとして作動効率を上げたりする場合は、熱伝導率の高い素材を使用する。(ラック内部の液体の対流熱を利用する。*ラジエターラック) 4:棚(ラック等)に、コンセントやUSB端子やライトやそのスイッチを取り付け、内部に発電部を装備させ、水とマグネシウムと食塩を内部に混ぜて化学反応を利用すれば、非常用の電源となる。 5:水道管のパイプをねじ込み式でつないでゆくように、棚(ラック)の足を連結してのばしたりすることによって、高さを調節したり、水量を増やしたりすることもできる。 6:ラック同士を連結させることもできるが、つなぎ目がないワンピース構造を持ったものはコストや液漏れのリスクヘッジができる。
実施実績【無】 2021年7月21日Wemake(新商品・新規事業開発企業アイデア募集サイト)奨励賞受賞
許諾実績【無】

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