特許内容の解説
外部から無線給電により電力を受電する受電部を有し、受電した電力によって所定動作をなす電気機器であって、前記受電部は、導線を巻回して筒状をなし、外部の送電アンテナから磁束を媒介して供給される電力を受電して発熱する、受電コイルと、該受電コイルの内側に配置され、温度上昇により透磁率が下がる特性を有する、感温磁性体部材とを有す。
前記受電コイルが電力を受電して発熱すると、受電コイル内側の前記感温磁性体部材の温度が上昇して透磁率が下がり、前記受電コイルの受電電力が低下する一方、前記受電コイルの受電電力が低下して発熱量が低下すると、受電コイル内側の前記感温磁性体部材の温度が低下して透磁率が上昇し、前記受電コイルの受電電力が増大することにより、受電電力を所定範囲に保持しつつ、前記受電部の温度上昇が所定範囲に抑制されるように構成されていることを特徴とする、無線給電式電気機器。
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出願番号 | 特願2017-093380 |
出願日 | 2017/5/9 |
出願人 | 株式会社パイオラックス |
公開番号 | 特開2018-191457 |
公開日 | 2018/11/29 |
登録番号 | 特許第6839604号 |
特許権者 | 株式会社パイオラックス |
発明の名称 | 無線給電式電気機器 |
技術分野 | 電気・電子、化学・薬品 |
機能 | 機械・部品の製造 |
適用製品 | 無線給電式電気機器 |
目的 | 電気機器の過温度を確実に防止して、所定の動作を安定して行わせることができる、無線給電式電気機器を提供する。 |
効果 | 受電部が所定温度以上になること(過温度)を確実に防ぐことができ、その結果、電気機器の雰囲気温度に応じて、電気機器の送電アンテナからの距離や、送電アンテナの出力等を変更して、受電コイルの受電量を逐次調整する必要がなく、過温度を防止しつつ受電部で効率的に電力を受電して、所定動作を確実に行わせることができる。 |
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スマートフォンなどでは充電中のスマホ本体の温度を検知して、一定以上の温度範囲にない場合には充電をストップさせる機能がありますが、センサーを使うことなく同様のことが可能となるなら、スマホ本体側の機能・センサーを省くことができるので、小型化や全体としてのコストダウンにつながるかもしれませんね。