起業したらスタート!?会社設立後にやることとは


まずは社長に就任したあなたへ、この度は会社設立おめでとうございます。
会社設立まで、定款を作成し、公証役場にて認証してもらい大変お疲れ様でした。

ひとまず会社は設立できたかと思います。
その後、しないといけない手続き等の申請は行いましたか?

会社の事業内容は決まりましたか?
ここからも大変です。

スタートに立ち、ようやく事業開始といきたいところですが、
事務作業のような、いわゆる雑務も沢山待ち受けています。
そこで会社設立後にしないといけない業務をまとめつつ、スタートダッシュできる方法をいくつかご紹介しましょう。

会社設立後に必要な手続き

会社設立後、必ずといってしないといけない手続きがあります。

大きく以下の6つに分けられ、定められた期間内で手続きを行わなければいけません。
もし、手続きの抜けが合った場合、税金の申告漏れになる可能性もあるので、気をつけましょう。

  1. 税務署への届出
  2. 都道府県事務所及び地区町村役場への届出
  3. 年金事務所への加入手続きの届出
  4. 労働基準監督署への届出
  5. ハローワークへの届出
  6. 金融機関にて、法人口座開設の届出

スモールビジネス等任意の内容のもありますが、これから一城を築く者としては、行っておいた方がいいでしょう。

オフィスまたは店舗の設営

会社が設立できたら、オフィスや店舗の賃貸契約から、必要に応じてオフィス設備や家具の購入が必要です。
近年では、バーチャルオフィスやシェアオフィス等様々な構え方があるので、必要に応じて選定してみてはいかがでしょうか?

バーチャルオフィスとシェアオフィス(コワーキングスペース)の違い

バーチャルオフィスとは

「バーチャル」という言葉の通り、物理的なオフィススペースを持たずに、通常で使用されるオフィスが提供する最低限の機能や会社住所を利用できるサービスです。

主な機能は以下となります。

会社住所:企業が法人登記や郵便物の受け取り用に利用する住所。
メールハンドリング:郵便物の受け取りや必要に応じて転送するサービスがあります。
電話応対:専門の受付が電話応答を代行し、メッセージを企業に転送する。
会議室アクセス:バーチャルオフィスの特典によって必要に応じて会議室を予約し、使用することが可能です。

バーチャルオフィスは、実際のオフィスを必要としない企業に適しています。

シェアオフィス(コワーキングスペース)とは

シェアオフィスとは、シェアという言葉の通り、異なる企業や個人の方が共有するオフィススペースになります。
実際のデスクやオフィス設備を共有利用できることが特徴です。

主な特徴は以下となります。

物理的スペース:デスクやオフィスチェア、インターネット接続など、日常の業務に必要なオフィス設備を共有します。
コミュニティ:他のフリーランスの方や企業の方とのネットワーキング機会を提供します。
フレキシビリティ:契約期間がテナントとは違って柔軟で、利用者は必要に応じてスペースを利用できます。
追加サービス:印刷機や会議室、キッチンなどの追加施設を利用可能。

シェアオフィスは、他社との交流を重視し、共有スペースでの作業が必要な個人や企業に適しています。

ブランドとマーケティング戦略の構築

会社設立にあたり、会社名はとても楽しく考えましたか?

会社のロゴマークの作成、ウェブサイト(ホームページ)の制作、名刺の作成は行いましたか?会社の顔となるロゴマーク、そのまま放っていませんか?
せっかく考えた社名やロゴマーク、誰かに真似される可能性があります。

商標登録・意匠登録は、必ず行うことをおすすめします。

もし、少しでも気になった場合は、+VISIONまでお問い合わせしてみてください。

保険の加入

社員の方を雇用する場合は、労働者災害補償保険(労災保険)や雇用保険への加入。
また、事業に必要な賠償責任保険や物損保険などへの加入もおすすめします。
「もし」「万が一」を考えて仕事をするよりは、保険をしっかりかけておけば安心して事業に専念することが可能です。

内部規定の策定

社員の方を雇用する場合、必要になってくるのが社内規定・従業員の方のためのハンドブックの作成。
コンプライアンスと倫理規定の作成です。

組織として、統率していくためには、大変かもしれませんが、用意しておくといいかと思います。

IT及びシステムのセットアップ

近年では、ITは必需品です。DX化も必要になってきています。
必要に応じてPC等のハードウェアとソフトウェアの導入、またセキュリティの導入をしておくといいかと思います。

いかがでしょうか?

上記を準備してようやく営業活動の開始です。

団体等に参加して関係を構築して行ってください。


ライター

+VISION編集部

普段からメディアを運営する上で、特許活用やマーケティング、商品開発に関する情報に触れる機会が多い編集スタッフが順に気になったテーマで執筆しています。

好きなテーマは、#特許 #IT #AIなど新しいもが多めです。




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