忘年会・新年会で使える知的財産に関わる雑学たち


コロナの制限も解除され、飲み会が増えてきたのではないでしょうか?
久しぶりの飲み会、なにを話したらいいか忘れている方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、少し知的で知的(財産)な雑学をご提供しましょう。

知的財産とは

まず、知的財産とは・・・・
+VISIONの読者の方はもうご存知かと思いますが、正式名称は知的財産権と言い、意匠・商標・特許を、詳しくは人間の知的活動によって生み出されたデザイン、名称、技術等のアイデアや創作物などに、 財産的な価値を持つ、すなわち第三機関によって権利化を認められたものも言います。

権利化はされてませんが、法律上、著作権等の自動的に発生するものもあり、今回のコラムではそれも踏まえて、お話できればと思います。

公共放送NHKでは、商標等の固定の商品名で禁止用語があった!?

現在のテレビでは、コンプライアンスにより厳しくもなりつつ、一般化されたような言葉は言えるようになった等変化してきていますが、一昔前の公共放送NKHでは、どうやら宣伝になってしまうような内容については、別の言葉を使っていたそうです。

ルービックキューブって?

1980年に発売されたルービックキューブ、実は言えなかったんですね。
代わりになんて言っていたと思いますか?そうです「六面体立体パズル」や「正六面体パズル」なんて言い方だったそうです。
その理由は、現在はメガハウス社が所有していましたが、ツクダオリジナル社が日本全国販売に先立ち、1980年4月11日に商標「RUBIK CUBE」を日本の特許庁に出願、審査を経て1983年11月25日に登録されていたそうです(商標登録第1635953号)。

ちなみに、2016年に欧州では商標権が無効になったそうで、日本以外では自由に使えるようになったようです。

ゴールデンウィークは金色週間?

そうです、このゴールデンウィーク、最近では多く聞き、近年ではシルバーウィークも出てきましたが、
このゴールデンウィーク、こちらに関しては今も使用している可能性がありますが、「大型連休」という言い方をしていたんですね。
こちらに関しては、商標ではなく、商用のために作られたのですが、
由来としては、
1951年の5月の大型連休の期間に公開された『自由学校』という映画が、お正月やお盆の連休よりもヒットしたことを受け、さらに多くの人を5月の連休期間に呼び込むために宣伝文句として「ゴールデンウィーク」が作られたといわれています。
大映という映画製作会社が名付け親だそうで、映画の宣伝に使われるためというような要因からか、公共放送では言わないようにしていたのではないかと思われます。

今使ってるソレも誰かの権利かも?

いかがでしたか?
小学校の時から当たり前のように使われている、「マジック」「セロテープ」「ホッチキス」実はこれらも権利のある言葉なんですね。
細かい内容は、、、、省きますが、
一般化すると「油性マーカー」「セロハンテープ」「ステープラー」が、権利化されていない正式名称になります。

最後に、タイトルの忘年会・新年会にちなんで、寿司のお肉ver.を食べている方もいるのではないでしょうか?
そうです、肉寿司も商標登録されてるんです。
ちなみに、あの贅沢の塊「うにく」も商標登録されてるんです。

これらには、権利のカテゴリーも関わっていたりするんですよね。
これは次回!!

信じるか信じないかは、貴方次第です!
…は、著作権あるのかな・・・


ライター

+VISION編集部

普段からメディアを運営する上で、特許活用やマーケティング、商品開発に関する情報に触れる機会が多い編集スタッフが順に気になったテーマで執筆しています。

好きなテーマは、#特許 #IT #AIなど新しいもが多めです。




Latest Posts 新着記事

連邦政府が大学の特許収入を狙う トランプ政権の新方針が波紋

はじめに 米国の大学は、研究開発活動を通じて得られる特許収入を重要な財源としてきました。大学の特許収入は、新しい技術の商業化やスタートアップ企業の設立に活用され、イノベーションの促進に直結しています。しかし、トランプ政権下で、連邦政府が大学の特許収入の一部を請求する方針が検討されており、大学の研究活動やベンチャー企業の育成に対する影響が懸念されています。 特に米国は、大学発ベンチャーの育成や産学連...

脱石炭から技術輸出へ:中国が描くクリーンエネルギーの未来

21世紀に入り、世界各国が環境問題やエネルギー安全保障への対応を迫られるなか、中国はクリーンエネルギー分野で急速に存在感を高めてきた。とりわけ再生可能エネルギー技術、電気自動車(EV)、蓄電池、送配電網、そしてグリーン水素などの分野において、中国は「追随者」から「先行するイノベーター」へと変貌を遂げつつある。なぜ中国が短期間でこのような飛躍を実現できたのか。その背景には、国家戦略、産業政策、市場規...

世界のAI特許6割を握る中国 5G・クラウドを基盤に国際競争を主導

近年、中国はデジタル経済の拡大と技術革新を国家戦略の中核に据え、AIや5G、クラウド、データセンターといった基盤技術において世界を牽引する存在となっている。その象徴的な事実として注目されるのが、人工知能(AI)に関する特許出願件数である。国際特許機関の最新統計によれば、中国からのAI関連特許は世界全体の約6割を占め、米国や欧州、日本を大きく上回る圧倒的なシェアを記録している。 本稿では、中国がいか...

AgeTech知財基盤を強化――パテントアンブレラ(TM)が累計41件出願、AI特許も追加

高齢社会の進展に伴い、健康維持、生活支援、介護軽減を目的としたテクノロジー領域「AgeTech(エイジテック)」への注目がかつてないほど高まっている。その中で、知的財産を軸に事業競争力を高める取り組みが活発化しており、今回、独自の「パテントアンブレラ(TM)」戦略を進める企業が、AI関連特許を含む29件の新規出願を追加し、累計41件の特許出願を完了したと発表した。これにより、類型141件の機能をカ...

フォシーガGE、特許の壁を突破 沢井・T’sファーマの挑戦

2025年9月、日本の医薬品市場において大きな話題を呼んでいるのが、SGLT2阻害薬「フォシーガ(一般名:ダパグリフロジン)」の後発医薬品(GE、ジェネリック)の登場である。糖尿病治療薬の中でも売上規模が大きく、近年では慢性腎臓病や心不全の領域にも適応拡大が進んだフォシーガは、アストラゼネカの主力製品のひとつである。その特許の“牙城”を突破し、ジェネリック医薬品の承認を獲得したのが沢井製薬とT&#...

電池特許はCATLだけじゃない――AI冷却から宇宙利用まで、注目5大トピック

近年、知的財産の世界では、特定の企業やテーマに関心が集中しやすい傾向がある。中国・CATLの電池特許戦略や、AIをいかに効率的に冷却するかといったテーマは、テクノロジー産業の今を象徴するキーワードだ。しかし同時に、その裏側には見落とされがちな知財動向や、将来を左右しかねない新しい潮流が潜んでいる。本稿では、「電池特許CATL以外にも」「特集AIを冷やせ」を含め、いま注目すべき5本のトピックを整理し...

バックオフィス改革へ ミライAI、電話取次自動化で特許取得

AI技術の進化が加速するなか、企業のバックオフィスや顧客対応の現場では「省人化」「自動化」をキーワードとした取り組みが急速に広がっている。その中で、AIソリューションを展開するミライAI株式会社は、従来の電話取次業務を人手に頼ることなく「完全無人化」するための技術を開発し、特許を取得したと発表した。この技術は、音声認識・自然言語処理・対話制御を組み合わせ、従来課題とされてきた「誤認識」「取次精度の...

技術から収益化へ――河西長官が訴える“知財活用”の新ステージ

特許庁の河西長官は、来る9月10日に開幕する「知財・情報&コンファレンス」を前に記者団の取材に応じ、日本経済の競争力強化における知的財産の役割を改めて強調した。長官は「日本は技術とアイデアを数多く持ちながら、それを十分に事業化や収益化につなげきれていない。知財で稼ぐ政策を実現することが不可欠だ」と語り、特許庁としても産業界と連携し、知財活用の裾野を広げる方針を示した。 ■ 知財立国から「稼ぐ知財立...

View more


Summary サマリー

View more

Ranking
Report
ランキングレポート

海外発 知財活用収益ランキング

冒頭の抜粋文章がここに2〜3行程度でここにはいります鶏卵産業用機械を製造する共和機械株式会社は、1959年に日本初の自動洗卵機を開発した会社です。国内外の顧客に向き合い、技術革新を重ね、現在では21か国でその技術が活用されていますり立ちと成功の秘訣を伺いました...

View more



タグ

Popular
Posts
人気記事


Glossary 用語集

一覧を見る