特集:眠れる資源を掘り起こす特許

脱炭素化、電動化、デジタル化が同時進行する時代において、レアアースやレアメタルといった希少資源の確保は、産業競争力と経済安全保障を左右する重要テーマになっています。電気自動車、風力発電、スマートフォン、蓄電池――こうした先端産業を支える素材は、限られた地域に偏在している一方で、国内にも副産物、廃棄物、深海底資源といった新たな供給源が眠っています。 今回のVol.58では、「資源をどう掘り起こし、ど...


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レアアースはあっても勝てない――南鳥島沖開発が抱える技術敗戦リスク

南鳥島沖レアアースは「希望」だが、それだけでは足りない 南鳥島沖のレアアース泥は、日本の資源安全保障を一変させる切り札として語られてきた。 東京大学の研究チームは、南鳥島EEZ南部の海底に膨大なレアアース資源が眠っている可能性を示し、それは世界需要の長期的な供給源になり得るとされた。こうした発見は、日本が「資源の乏しい国」というイメージを揺さぶるには十分なインパクトを持っていた。 だが、ここで冷静...

“高配合なのに扱いやすい”は作れるのか――日焼け止め技術の核心

粉体を高配合しながら、耐水性と安定性を両立させる技術が示す次の競争 日焼け止めの世界では、消費者の関心はどうしてもSPFやPAの数字に集まりやすい。 どれだけ紫外線を防げるのか。白浮きしないか。べたつかないか。汗や水に強いか。最近では、敏感肌への配慮や、化粧下地としての使いやすさまで求められるようになった。つまり日焼け止めは、単なる紫外線対策用品ではなく、スキンケア、メイク、レジャー、機能性の境界...

“眠りの質”が競技力になる――ニューロスペース×HPSCの意味

トップアスリートの世界で、睡眠はついに“感覚論”では済まなくなった スポーツの世界では長く、睡眠は「大事なのは分かっているが、個人差が大きいもの」として扱われがちだった。 よく寝ろ、遠征先では生活リズムを整えろ、試合前はしっかり休め。 そうしたアドバイスは昔からあったが、それ以上踏み込んで、睡眠を測り、解析し、個別に改善し、競技パフォーマンスにつなげるところまで体系化する動きは、決して十分ではなか...

素材ビジネスの主戦場は法廷へ――旭化成特許訴訟の意味

今回の訴訟は、単なる権利行使では終わらない 旭化成が、中国企業2社に対して特許侵害訴訟を提起した。対象となったのは、上海市の上海嵩玄新材料有限公司と、広東省惠州市の惠州長龍化工有限公司で、訴訟は上海知識産権法院に提起された。旭化成は、自社のポリカーボネートジオール「DURANOL」の水系グレードに関する中国特許権に基づき、両社製品の製造・販売差し止めと損害賠償を求めている。提訴日は2026年3月2...

テールゲート進化競争に日産も参戦――特許出願の深層

テールゲートは、ただ荷台を閉じる板ではなくなった ピックアップトラックや荷台付き車両の世界では、いまテールゲートが単なる「後ろのフタ」ではなくなっている。近年は荷台への乗り降りをしやすくしたり、長尺物を積みやすくしたり、作業台や荷物のストッパーとして使えたりと、テールゲートそのものが実用装備として進化している。そうした流れの中で、日産が出願した独自機構も、見た目の派手さより「どう使い勝手を増やすか...

特許で先手を打つVisionWave――AI知能システムの本当の争点

もはやカメラは、映像を残すだけの機械ではない カメラというと、私たちは今でも「撮るもの」「映すもの」という感覚で捉えがちだ。 防犯カメラなら記録、車載カメラなら状況把握、監視カメラなら後から映像を確認するためのもの。長い間、カメラの価値は“どれだけ鮮明に見えるか”で測られてきた。 だが近年、その前提が変わりつつある。 本当に重要なのは、映像を撮ることではなく、その映像から何を見つけ、どう判断し、ど...

ガスケット抜けもシリンダー歪みも防ぐ――ARM式特許技術の核心

ハイパワー化の壁は、いつも“見えない変形”として現れる チューニングの世界では、出力の数字は分かりやすい。 何馬力出たか、どのタービンを組んだか、どこまでブーストをかけたか。 けれど、本当に難しいのはそこではない。 高出力化したエンジンを、壊れずに回し続けられる状態へ持っていくことこそが、本当の勝負になる。 今回話題になっている「ARM式クローズドデッキ加工」は、まさにその領域の技術だ。Motor...

放熱材の常識を変えるか――トクヤマ特許のインパクト

派手ではないが、いま最も重要な材料テーマの一つ 半導体や電子機器の進化を語るとき、私たちはついチップの性能や処理速度、AI向け演算能力の話に目を奪われがちだ。だが、現実の製品開発では、優れた半導体を載せるだけでは足りない。発熱をどう逃がし、しかも安全に絶縁を保つかという、いわば“縁の下”の材料技術が、製品の信頼性や寿命、設計自由度を大きく左右している。PCB、つまりプリント基板向け放熱材の開発は、...

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冒頭の抜粋文章がここに2〜3行程度でここにはいります鶏卵産業用機械を製造する共和機械株式会社は、1959年に日本初の自動洗卵機を開発した会社です。国内外の顧客に向き合い、技術革新を重ね、現在では21か国でその技術が活用されていますり立ちと成功の秘訣を伺いました...

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